「とんかつDJアゲ太郎」初日舞台あいさつ

 東京都渋谷区でバイクと衝突し、ひき逃げした疑いで逮捕された俳優の伊藤健太郎容疑者(23)が出演した映画「とんかつDJアゲ太郎」の初日舞台あいさつが30日、東京都内で行われた。主演の北村匠海(22)は伊藤容疑者の件に直接言及はしなかったが、声を詰まらせながら「心の底から僕は決してかわいそうなやつではない」と涙声で話し、多くの仲間と作った作品が公開できたことに感謝した。

 映画の製作委員会は伊藤容疑者の逮捕を受けて緊急に協議し、公開は予定通りするものの舞台あいさつへの登壇は当然、キャンセル。同作には9月に大麻取締法違反罪(所持)で起訴された伊勢谷友介被告(44)も主要な役で出演しておりメイン俳優2人が不在の異例な舞台あいさつとなった。

 「とんかつ〜」は、北村演じるとんかつ店の跡取り息子がアゲ太郎としてとんかつもあげられるクラブのDJを目指すコメディー。伊藤容疑者はアゲ太郎のライバルDJ役、伊勢谷被告はアゲ太郎の師匠のDJ役で、ヒロイン役で一部で伊藤容疑者との交際が伝えられた山本舞香(23)とともに4人が主要キャストだ。

 北村はあいさつで、この日朝に出演予定だったテレビ番組を急きょ欠席したことを謝罪した上で「僕はとても幸せ者。監督、スタッフ、キャストに恵まれここに立てて映画について話ができ、皆さんに見てもらえる」と言葉を選びながら静かに話した。山本や、ほかに登壇した共演の浅香航大(28)、池間夏海(18)や二宮健監督(28)も伊藤容疑者らへの言及は無かった。

 この日の舞台あいさつでは登壇者がクイズに興じる企画が予定されていたが会場で実施しないことが伝えられた。関係者は「伊藤容疑者の事件などを考慮した」と話した。