◇テレ東系「ラストライン 刑事 岩倉剛」29日午後8時から放送

 俳優村上弘明(63)主演のテレビ東京系「ドラマスペシャル 堂場瞬一サスペンス『ラストライン 刑事 岩倉剛』」が、29日午後8時から放送される。村上は、特異な記憶力と勘を武器に難解な事件に挑むベテラン刑事・岩倉を演じる。本紙の取材に応じた村上は数多くのサスペンスドラマの主演を務めてきたが、今回、今までにないタイプの刑事役に意欲全開で「ライフワークにしたい」とシリーズ化も熱望。また、新型コロナウイルス禍による自粛生活の様子も語った。

 警察小説の旗手・堂場瞬一さんの同名人気小説が原作で初のドラマ化。定年を10年後に控えた岩倉(村上)が、相棒になる元交番勤務の新人女性刑事・伊東彩香(志田未来)と難事件に挑む本格推理サスペンスだ。

 岩倉は、卓越した観察眼と人並み外れた記憶力が武器。行く先々で大きな事件が起き“事件を呼ぶ男”などと煙たがられ、冤罪(えんざい)を生まないよう、組織に対抗しながらラストライン=事件の最終防衛線=になる役柄だ。村上にとっても新境地開拓になる刑事役になりそう。

 村上は、そんな岩倉が持つ“第六感”に注目。「第六感はいろんな経験の蓄積からできる」と考え、「真摯(しんし)に誠意を持ってアンテナを向けていれば“そのもの”が見えてくる時はある。諦めず、腐らず、ずっとやり続ける。それは岩倉がやってきたこと」と力説する。自身は岩手県陸前高田市出身で2011年の東日本大震災以降、被災地に寄り添い続け「僕は(地元の)広告塔としてやりたい」とあらためて宣言も。全力で事件に向き合い続ける岩倉像と重なり、ハマリ役にもなりそうだ。

自粛生活中は「読書ざんまい」

 撮影は昨年11〜12月。新型コロナウイルスの影響はなかったが、その後の自粛生活中は「いつか読もうとたまっていた小説を読んだり、新聞を読んだり読書ざんまいでした。集中できて結構プラスになった」と前向きに過ごしていたようだ。

 定年のない俳優業。将来については「プランはないですね」とマイペースな姿勢を見せつつ、「生涯いろんなことを表現したい。いろんな世界を見て普段からアンテナを広げたい。映画やドラマに反映できるから」とエネルギッシュに語った。

◇村上弘明(むらかみ・ひろあき) 1956(昭和31)年12月22日生まれ、岩手県陸前高田市出身。79年「仮面ライダー」のオーディションを通じ主人公役でデビュー。85年からテレビ朝日系「必殺仕事人」シリーズ、2000年からテレ朝系「八丁堀の七人」シリーズなど多数出演。NHK大河では、「春の波涛」「武田信玄」「炎立つ」「八重の桜」など。映画は主演の「ジュリエット・ゲーム」など。舞台でも活躍。185センチ、血液型はA。

◆あらすじ 50歳になる誕生日の直前、捜査一課から所轄の南大田署に異動になった岩倉剛。異動直後に独居老人が殺される事件が発生し、後輩刑事・伊東彩香と捜査に加わる。その後、新聞記者の自殺も発覚。二つの出来事に関連はあるのか。ベテラン刑事の岩倉が難事件を解決に導く。