新型コロナウイルスの影響で歌舞伎公演を自粛していた松竹は、歌舞伎座(東京・銀座)の「八月花形歌舞伎」から公演を再開する。29日に発表した。

 歌舞伎公演の再開は6カ月ぶり。初めての四部制で、各一演目だけ。出演者をはじめ観客、スタッフの感染予防を最優先に、さまざまな対策が講じられる。客席は、前後左右を空けるほか桟敷席、幕見席の販売は行わない。客席数は通常の半分以下の823席になる。公演日程は1日から26日で、7日と17日は休演。2回休演日を設けるのも初めて。

 観客にはマスク着用や手指消毒を呼び掛ける。劇場入り口に赤外線サーモグラフィーを設置して、体温が37・5度以上の場合は入場を断る。劇場内では会話のほか大向こうの掛け声も控えるよう協力を求める。

 売店は一部営業、筋書きは作らずチラシのようなものを配布する。各回の出演者が顔を合わせないよう楽屋の出入りを工夫するなど幕内でも細心の注意が払われる。

 チケットは7月15日午前10時から電話予約、ウェブで受け付け。1等8000円、2等5000円など。詳細は公式サイトで。

 演目と主な出演者は次の通り。第一部(午前11時)「連獅子」片岡愛之助、中村壱太郎、第二部(午後1時45分)「棒しばり」中村勘九郎、坂東巳之助、第三部(午後4時15分)「吉野山」市川猿之助、中村七之助、第四部(午後7時)「与話情浮名横櫛」松本幸四郎、中村児太郎。