東京・新宿の「シアターモリエール」で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した問題で14日、TBS系情報番組「グッとラック!」に出演した劇作家の鴻上尚史氏(61)は「大問題なのでとにかく正確に知りたい」と、演劇業界に携わる側としていら立ちを募らせた。

 番組では出演者やスタッフ、観客を合わせた850人が「濃厚接触者」となっていることを伝え、鴻上氏は体調が悪かった人の数やハグやサイン、握手など触れ合いの有無、楽屋の出待ちなどについて「事実を知りたい」と切望した。

 その上で「狭い劇場の一番後ろでただ黙ってマスクをして見ていた人を一緒にできるのか。何もなかったら何もなかったっていう情報を知りたい」と話し、上演時の対策やNGについて、最新の基準を見極めていきたい思いを吐露。「線引きがクリアに欲しい。そうしないと本当に同じことが繰り返されていく」と訴えた。

 鴻上氏はかつて劇団「第三舞台」などを主宰。現在は日本劇作家協会会長を務めている。

 東京・新宿シアターモリエールで上演され、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した舞台「THE★JINRO イケメン人狼アイドルは誰だ!」では、14日までに原案を担当した映画コメンテーターの有村昆さん(44)や出演していた俳優の山本裕典(32)ら出演者、スタッフ、観客を含めて合計38人の感染が確認され、東京都は出演者とスタッフ約50人、観客約800人の計850人を濃厚接触者と判断した。