◇27日 大相撲秋場所千秋楽(東京・両国国技館)

 熊本に悲願の賜杯! 東関脇の正代(28)=熊本県宇土市出身、時津風=が、新入幕翔猿を退けて13勝2敗で初優勝。同県出身力士として、初めて賜杯を抱いた。

 快進撃での頂点を受け、日本相撲協会審判部は大関昇進に関する臨時会議を開催を決めており、足固めとみられた場所で一気に昇進の機運をたぐり寄せた。

 正代は、13勝を挙げた初場所と11勝の7月場所で千秋楽まで優勝を争ったが、いずれも幕尻Vを許していた。今場所は「優勝争いを経験して、気持ちの持っていき方が分かってきた」の言葉通り13日目に貴景勝、14日目に朝乃山と大関を連続撃破。最終盤で勝負強さが際立った。初の殊勲賞と敢闘賞(6度目)も受賞した。

 優勝が正式な記録として残るのは、1909(明治42)年夏場所以降。熊本出身では江戸後期の2横綱、第8代の不知火諾右衛門と第11代の横綱の不知火光右衛門が、優勝相当の成績を残していた。