◇29日 日本女子プロゴルフツアー アース・モンダミン・カップ最終日(千葉・カメリアヒルズCC=6622ヤード、パー72)

 「もがき続けます」。昨年の今頃、渡辺彩香に声をかけると、最後にそんなセリフが返って来た。今日の優勝リモート会見では「くじけずやって来られた理由は、私のことを気にかけてくださった人たちに、もう一度優勝を見せたいという気持ちです」と言った。

 ライバル達には友情もある。この大スランプの中、とくに彩香に親身になってきたのが、同学年の比嘉真美子だ。比嘉自身が彩香以上のスランプから這い上がり、ツアーのトップグループに返り咲いた経験を持つだけに、食事や練習ラウンドをともにしながらアドバイスを送りながら彩香を応援する姿が見えた。

 昨年のファイナルQT会場。最終日を終え、19位で前半戦出場権獲得を決めた彩香は「とりあえず、ホッとしました」と肩をなでおろすと「QT前、真美子がお守りに水筒をくれたんです。不安になったりしたらこれでお茶を飲んでね、って。それで頑張れました」と明かしてくれた。

 彩香の今後の目標の1つが「真美子と優勝争いすること」。お互いが深い谷を越え、その夢もかなう時を迎えそうだ。(月橋文美)