いよいよ本格的な両ダンゴシーズンに突入したヘラ釣り。このタイミングに合わせて、マルキユーから新たなダンゴ餌「コウテン」が発売された。この新餌のポテンシャルを確かめに埼玉県羽生市の椎の木湖へと釣行。ベース餌としての基本性能をしっかり確認しながら、さまざまな既存餌とブレンドした場合の相性なども細かくチェック。終わってみれば当日のトップ90キロオーバーの釣果も得られ、まさに「釣れる」手応えに期待が膨らむ結果となった。

(マルキユーテクニカルアドバイザー 戸井田祐一)

◆“万能ダンゴ”新餌の特性試す釣行

 自分にとって「お膝元」ともいえる椎の木湖。コロナ禍で休業期間があったためか、営業再開後は連日70キロ前後、日によっては100キロ以上の好釣果が出ている。今回の目的である新餌を試すにはピッタリの釣り場だ。

 受付時に検温、手の消毒を行い、釣り場へと入場。2号桟橋233番に釣り座を構えた。今回は餌の特性を確かめるのが目的なので、反応が分かりやすい1メートルの浅ダナ両ダンゴの釣りを選択。

 1ボウルごとブレンドを変え、どのような違いがあるかを試す。ちなみに「コウテン」は、マルキユーのダンゴ餌各種が比較できる性質表をみると、重さもバラケ性もど真ん中。両軸の「交点」に位置する「万能ダンゴ餌」というポジショニングだ。

◆1ボウルごとにブレンド変え違い確認

 釣り開始は5時40分。まずは「コウテン」40ccに水100ccの単品使い。浅ダナなので軟らかめのタッチに仕上げて、ナジむスピードや持ち具合をつかんでおく。水を加えて20回から30回程度、練り込まずに混ぜただけの餌で第1投。ゆっくりとナジみ、タナでは程よく持っていながらよくバラけている印象だ。

 かなり開きがいいので、タナに入りやすくするために手もみを加えたところ、5時50分にファーストヒット。手もみを加えると餌持ちは高まるが重さも出てしまうので、餌を持たせたいのであれば、餌持ちを高められる他の餌をブレンドして対応するのがよさそうだ。約40分で1ボウル打ち切った印象は、事前の情報通りに重さもバラケ性もいたって中間的。1品程度のシンプルなブレンドで、どの方向にもシフトできそうなイメージだ。

◆ガッテンブレンドで爆釣力発揮

 ▼最終判定 その後、さらに1ローテション試してみたら、最もウキが動き、使い勝手が良かったのは「ガッテン」ブレンド。

 午後は「ガッテン」を中心に比較しながら使ってみたが、常に安定した地合いを構築。最後の1ボウルでは約40分で13匹という爆発力も発揮した。一日中あれこれ試し、総合釣果は91匹、91キロ440グラムという当日トップをマーク。ブレンド相手の力もさることながら、何よりもベースとなる「コウテン」の高いポテンシャルを体感する釣行となった。

◆「ブレンド合わせ」の餌使いも面白い

<釣り方のコツ> 「コウテン」は、「まとまりがいいのにしっかりバラける」「柔らかく仕上げても芯が残る」といったダンゴ餌に求められる基本特性が高い上に、ブレンド相手の性質をありのままに引き出せるのが特色。

 手水や押し練り、餌付け時の圧の掛け方など、細かなテクニックを要する餌合わせも可能だが、重さやバラケ性が中間的であるため、プラス1品程度のシンプルなブレンドで釣況に合わせた餌に仕上げる「ブレンド合わせ」といった観点での餌使いも面白い。

<この日の仕掛け>

【竿】8.8尺(竿春・零)

【ウキ】旭舟 ボディー7センチ パイプトップ 餌落ちは全11目盛中、6目盛出し

【道糸】1号(サンライン・奏)

【ハリス】上 0.5号 30センチ、下 0.5号 40センチ (サンライン・奏)

【ハリ】上 バラサ6号、下 バラサ6号 (オーナーばり)

<釣行日の餌使い> 浅ダナ狙いの軟らかめのタッチということで、餌4に対して水1の比率で使用。

 5種類のブレンドを試し、最も反応が良かったのはコウテン300cc+ガッテン100cc+水100ccで40回ほどかき混ぜて仕上げたもの。状況に合わせて手もみや手水と押し練りを加えて対応した。

 梅雨明けは状況が変わるので記事の内容を参考に、その場に合ったブレンドを探し出してみてほしい。

<ブレンド餌> 今回、浅ダナの釣りということで用意したブレンド用の餌はカルネバ、ガッテン、浅ダナ一本、BBフラッシュ、GD(グルテンダンゴ) ブレンドのパターンはコウテン300cc+ブレンドする餌100cc+水100ccとした。

 ▼カルネバ

 文字どおりの「軽くて粘る」特性がそのまま反映され、もまずに針付けしても、ゆっくりと仕掛けがナジみ、アオリを受けてもタナにきちんと入る餌に仕上がる。最初は思っていたほど餌の追いがよくなかったが、次第に活性も上がり、1ボウル打ち切ったところで5匹の釣果。餌を持たせたい場合には、とても相性が良さそうな印象だ。

 ▼ガッテン

 ダンゴ餌は自分の手に合っているという感覚が大事だが、このブレンドはまさにピッタリのタッチ。持たせるために手もみを加えていっても開きを失わず、あるラインで一気に重くなるということもない。魚の食いに合わせられる接点の幅がとても広く、手水と押し練りで調整する使い方にはとても合う。1ボウル打って釣果は6匹。

 ▼浅ダナ一本

 仕上げたままの硬さで餌を持たせることができるので、エアーの含みによる軽さを生かした使い方が可能。この軽さがその場の状況に合っていたようで、ウキに無駄な動きが表れず、圧倒的にきれいな食いアタリが出るようになった。時合いもあるが、3連チャンも含めて1ボウルで12匹の釣果が得られた。

 ▼BBフラッシュ

 餌持ちがよくなった影響か、ウキへのシグナルが明確に表れるようになる。他と比べると餌が付いている安心感は断然で、ビシビシ釣れている感覚はないものの、1ボウル打ち終わってみると浅ダナ一本と同様に12匹。