◇30日 イースタン・リーグ ヤクルト3−1ロッテ(戸田)

 昨夏の甲子園準V右腕が聖地の先輩スターを手玉に取った。ヤクルトのドラフト1位・奥川恭伸投手(19)=石川・星稜高=が30日、イースタン・リーグのロッテ戦(戸田)に先発。三者凡退に抑えた1イニング、相手は甲子園を沸かせた3人の左打者だった。

 まずは藤原だ。2018年に中日・根尾らと大阪桐蔭高で甲子園春夏連覇。フォークで二ゴロに仕留めると、波に乗った。続いては平沢。15年夏の甲子園、3本塁打を放って仙台育英高を準優勝に導いた。ここは勢いのある直球で見逃し三振。最後は11年春のセンバツを制した東海大相模高出身、菅野をスライダーで捕邪飛に打ち取った。

 球速は自己最速タイの154キロ。ベンチには笑顔で退いた。ただ、結果だけが全てじゃない。投じた13球を振り返った奥川は「内容はまだまだ。抑えたと言うよりも打ち損じてくれたという感じ。きょうはイマイチです」と自己採点は辛口。高校2年時の日本代表で一緒だった藤原には「今日の感じだとあんまりでしたね」と、自身の成長の証しを示すことはできなかった様子だ。

 降雨による一時中断もあり、貴重な経験を積んだマウンド。公式戦デビューの前回は1イニングを無安打無失点、2奪三振だった。映像で奥川の投球をチェックしている高津監督は「コントロールが抜群。次のステップに上がっていい」とゴーサインを出した。