プロ野球は10日から、5000人を上限に観客を入れて公式戦を実施する。中日―広島戦が行われるナゴヤドームも9日までに、今季初めて観客を受け入れるさまざまな準備を整えた。

 コンコースにある売店では、ソーシャルディスタンスを保つための足跡シールを床に貼ったほか、列を整理する柵も置いた。グッズ売り場では、どの店舗も同じ種類のグッズをそろえ、購買者がさまざまな売り場を探し回らないような工夫をするという。また、喫煙所で滞留しないようにテレビモニターのスイッチをオフにする。マスクの不所持者に対応できるよう販売の準備も整えた。

 場内アナウンスも有観客へ向けて準備。この日は場内ビジョンで、最低2週間は観戦チケットの確保を促すなど感染拡大予防対策の告知文を掲示するテストを実施。10日以降は、ビジョンに掲示して注意喚起をする。また、観客が座席を離れてファウルボールを取りにいかないよう、ファウルボールの注意を促す時に「ファウルボールを取りにいくのはご遠慮してください」とのアナウンスもする予定だ。

 場内アナウンスを担当するドラゴンズナビゲーターの長谷川巧さん(46)も、ファンの来場を心待ちにしていた。長谷川さんはスローガンの「昇竜復活」を今季初めてファンの前でコールするとき、自ら「昇竜」と切り出した後、スタンドから「復活!」と続いてもらうことを願っていたが、。しかし日本野球機構(NPB)のガイドラインで大声を出す応援は禁止となった。長谷川さんは「私はいつも通りに張り切って『昇竜』と言うので、スタンドのみなさんは大きな声を出さずに、かみしめるように『復活』と続いてもらえたら」と話した。