前回4月6日はグレ40センチオーバーの目標を達成できなかった福井県おおい町の若狭大島磯。再度トライしようと4月26日に出かけたところ、40センチ超を4匹仕留めることができ、大満足の釣行となった。

 フィッシングセンタービッグワンで午前6時に出船、会友の山井健一さん(52)と「カメの地」に渡礁した。ここは40センチオーバーのグレが狙える大本命磯だ。前回は不発に終わっただけに、まき餌や仕掛けの準備に力が入る。当日のタックルは磯竿1・5号5メートルにスピニングリール、道糸1・75号、ウキB、ハリス1・7号2ヒロ、グレ針4〜5号だ。

 ここの釣り座は船着きと沖向きがあるる。当日は多少波気があり、沖向きの釣り座だと足元を洗うため、安全を考慮して少々狭いものの、船着きに2人で並んで入ることにした。山井さんは左の一段高い釣り座から正面左側岩礁のかけ上がりを狙い、私は一段下がった右側のシモリ周りに照準を合わせた。

 釣り始めて1時間は餌も取られない状況が続いたが、タナ3ヒロで竿3本先に仕掛けを投入し、手前に流れてくる潮に乗せて手前のシモリ周りを狙うと待望のアタリ。目標には届かないが35センチのグレが顔を見せた。「よし」。手応えを感じながら同様に攻めると、シモリ周りに差し掛かったところでウキがジワジワと沈み始めた。

 竿先をゆっくり上げて道糸のふけを取り、さらに待つとウキがスーッと海中へ。しっかり沈んだところで合わせを入れると、ズシーンとした重量感と海底をはうような引きが伝わってきた。ゆっくり足元まで来ると、強烈な引きでオーバーハングに入り込もうとする。ここで糸を出すと、根ズレで糸を切られるか張りつかれてしまい、バラしてしまう。

 勝負はここからだ。竿を寝かせながら、のされないよう角度をしっかりキープする。糸が根にすれる感触が伝わるが、長年愛用する糸を信じてしっかり耐える。相手もやっと観念したようで、海面に浮いてきたグレの姿を確認。玉網に収まったのは待望の大型46センチだった。ようやく再挑戦で結果を残すことができ、ホッとした。

 当日の潮は手前に流れていたが、時折適度なサラシが足元を覆ったり、流れの速さが変わったりするタイミングでアタリは出たものの良型からの魚信は渋かった。早合わせは空針を引いたり、針外れの原因になったりした。ウキが完全に海中に引き込まれるまで待った方がキャッチの確率は上がるようだ。

 その後、さらに40〜42センチのグレ3匹を仕留め、最終的に目標の40センチオーバーを4匹持ち帰ることができた。山井さんは手前に流れる潮に苦戦し、良型のクロダイこそ仕留めたものの、残念ながらグレはバラシもあって35センチのアベレージサイズに終わった。2人とも「カメの地」のポテンシャルの高さを再認識しながら、午後4時に竿を納めて帰港した。

 渡船料金1人5000円。(問)フィッシングセンタービッグワン=(電)090(7083)4837▽つりエサスーパー越前=(電)0770(36)1142

 (敦賀市在住・前原弘和)