第2次世界大戦下のポーランドに実在した医師を描いた劇団ひまわり主催の舞台「Dr.コルチャックと子どもたち」の東京公演が21日に東京・池袋のあうるすぽっとで始まるのを前に20日、通し稽古が行われた。

 作家で孤児院の院長でもあったコルチャック博士は、ユダヤ人ゲットーで孤児ら約200人と暮らし、絶滅収容所行きの貨車に共に乗り込んだ。主演の俳優栗田芳宏(62)が脚本・演出も手掛け、子どもの未来を守るために闘った博士の生涯を史実に忠実にたどった。

 俳優の故・加藤剛さん主演で知られる舞台で、今回は2008年以来の再演。栗田はS・スピルバーグ監督の「シンドラーのリスト」を参考にしたといい「演出の色をあまり見せないように極力シンプルにした」と説明。「一つ一つの場面を責任感を持って演じたい」と気を引き締めた。

 劇には同劇団所属の約100人の子役が出演する。新型コロナウイルス感染防止のため、会場や控室を清掃・消毒し、マスク着用と手洗いを観劇の条件とした。