中日のドラフト1位・石川昂弥内野手(18)=愛知・東邦高=が20日、阪神との2軍練習試合(ナゴヤ)で4試合連続安打となる2点中前適時打を放った。試合終了後、仁村徹2軍監督(58)は1軍が広島遠征から帰って来た後にも、ドラフト5位の岡林勇希外野手(18)=三重・菰野高=とともに1軍の練習に参加させるプランを明かした。

 「4番」にはチャンスが回ってくる。6回は1点を追加し、なおも1死満塁。石川昂が悠然と打席に立った。1ボール2ストライクから、阪神の育成左腕・石井の直球を力強いスイングで捉えた。

 「最低限、外野フライを打とうと思ってたんですけど、打球が上がらなかったです。自分なりに本塁打を狙っていたんですけど…」。そう悔しがったものの打球は二遊間を抜け、中前への2点適時打。4番の仕事をしっかりと果たした。

 これで17日のスタメン復帰から4試合連続安打。1日1本ずつとはいえ、左肩の故障で1カ月近く実戦から離れていたことを感じさせない打撃を見せている。それでも本人は浮かない顔。「結果、出てるんですかね? 高校時代だったら5打数1安打じゃあ何もしゃべれないですよ…」と冗談めかしく話すのも本音だろう。

 期待が大きい分、周囲から求められるものも大きくなる。「あんなセンター前じゃ喜んでいられないですよ。4番なんだから、一振りで決めるぐらいの欲を持ってほしいね」とは仁村2軍監督。ただ、厳しい言葉も期待の裏返し。1軍が巨人戦(24、25日)、DeNA戦(27〜29日)とナゴヤドームでの試合が続くこともあり「(1軍で)2人の打撃を見てほしいと思います」と、岡林とともに1軍へ推薦する考えを明かした。

 「高校時代も1本目が出るのは遅かったんです。早く、(本塁打を)1本打ちたいですね」と語った将来の4番候補。安打では満足せず、ひたすら長打力を磨いていく。 (谷大平)