東京五輪の出場選手を決める基準となるゴルフの世界ランキングが、しばらく凍結されることになった。選手の実力を示す指標となるランキングが、実情にそぐわなくなることを防ぐための措置だとみられる。

 ゴルフの世界ランキングは直近の2年間で挙げた成績を、大会の規模に応じて数値化したポイントによって順位を決める。ところが、今は世界規模で大会の中止や延期が相次いでいる。このまま大会が開催されない期間が続くと、実力を判断する期間が2年間を大きく割り込むことになる。

 本紙は17日付紙面で、女子の渋野日向子(21)=サントリー=と鈴木愛(25)=セールスフォース=を比較し、このままでは鈴木の東京五輪出場権獲得に影響が出ると報じた。2年前の3月以降に好成績を挙げた選手はランキングが不利になるという内容だ。

 問題は、大会が再開した時に、どのような措置を取るかだ。例えば5月からツアーが開催された場合、通常通りの計算でランキングを算出すると、やはり2年前の3〜4月に好成績を挙げた選手は不利になる。実力を判断する期間も1年10カ月ほどになる。

 とはいえ、2018年3月からの「実質2年間」の成績で算出すると、特例でのランキング算出になるため不利益を被る選手から不満の声が上がると思われる。今回は不安の声を棚上げしただけ。着地点を誤ると、一騒動が持ち上がる可能性がある。