中日の梅津晃大投手(23)が開幕ローテーション争いに加わった。21日、練習試合の広島戦(マツダ)に先発し5イニング無失点。新型コロナウイルスの影響による開幕延期で、再考の余地ができたローテ編成に、出遅れていた2年目右腕が入ってきた。

 一度は消えた開幕ローテ入りが明確に見えてきた。「しっかり腕を振る感覚を試合でつかむことができた。悪いときにしっかりゼロで抑えられたのは何か自信になると思う」。予定の5イニングを62球で片付けた梅津が端正な顔をほころばせた。

 沖縄キャンプ中に右肘の張りでペースダウン。名古屋に戻ってからも腕を振る感覚をつかめず、ここ10日間は二段モーションを取り入れるなど試行錯誤を続けてきた。16日に120球を投げた後には悩める胸中をこう明かしていた。

 「いい球がいったときに何が良かったのかが分からないんです。だから再現ができない。去年とは体が変わっているので、同じところを同じように意識してもダメ。球数を投げて新しいコツを見つけるしかないんです」

 答えのないまま迎えたこの日もマウンドでもがいていた。序盤の3イニングでファウルは1球もなく、カウントを整えるのに苦しんだ。1回2死二、三塁、2回1死三塁は自らの好フィールディングでしのいだが、感覚はつかめずにいた。

 きっかけはイニング間の投球練習にあった。「木下さんが高めに構えてくれたので、低めを狙いすぎずにアバウトに腕が振れたんです」。「低めに投げようとし過ぎて窮屈になっている」と分析した女房役の好アシストだった。

 光を見出したのは梅津だけではない。阿波野投手コーチは「ちょっと安心感が出てきた」と評価し、開幕ローテ争いの現状をこう続けた。

 「4枚はある程度見えていて、あと2枚の準備を進めている。吉見も、岡野もいるし、2軍で良くなっている先発もいる。(梅津も)その競争に加われる状態になっている」。大野雄、柳、小笠原、山本は当確。残る2枠の争いというわけだ。