◇22日 第69回スプリングS(G2・芝1800メートル・中山競馬場)

 皐月賞トライアルの「第69回スプリングS」(G2・芝1800メートル)は22日、中山競馬場で行われ、6番人気のガロアクリークが直線突き抜け、重賞初制覇。短期免許で来日中のL・ヒューイットソン騎手(22)=南アフリカ=はJRA重賞初勝利。上原博之調教師(63)=美浦=はこのレース初勝利。2着は1番人気のヴェルトライゼンデ、3着には2番人気のサクセッションが入り、上位3頭が皐月賞の優先出走権を獲得した。

 伏兵と呼ぶには違和感を覚えるほどの強烈な末脚を発揮し、6番人気のガロアクリークとヒューイットソンのコンビが重賞初制覇。ゴール直後は出迎えた上原師とがっちり握手して喜びを分かち合った。

 前半の1000メートル通過が63秒2というスローペースの中、1番人気のヴェルトライゼンデをマークする6番手でぴたりと折り合う。鞍上は最終追い切りでもまたがっており「折り合いがついていい感じだったね。ジョッキーもいい感触を持っていて自信を持って乗ってくれた」と上原師は絶妙のコンビネーションを勝因に挙げた。しっかりと脚がたまっていた直線は内のヴェルトライゼンデ、外のサクセッションの間を力強く割って出て、上がり3F最速の33秒8という決定力で真っ先にゴールへ飛び込んだ。

 祖国である南アフリカでの活躍が認められ、短期免許で今年初来日したヒューイットソン。4度目のJRA重賞挑戦での初制覇に22歳の若武者は「日本のG2を勝ててすごく光栄。大きなレースへ一緒に行けるのが、うれしい」と指揮官より先に皐月賞挑戦を明言したが上原師の思いも一緒。「以前は子どもっぽかったけど、レース慣れしてすごく落ち着いてきた。きょうは3着だけは外さないで、ときつくジョッキーに言っていたけど、褒めたいですね。本番もこのままです」とコンビ続行を明かした。

 あの勝利の美酒をもう一度と、指揮官は決意したに違いない。16年前、11番人気でスプリングSに参戦したダイワメジャーは3着で皐月賞の出走権を得ると、10番人気という低評価を覆しG1初制覇を果たした。上原師は「あの時も人気ないレースから次に向かっていったね」と懐かしそう。土壇場でチャンスをつかんだこの勝負強さがあれば、再び大仕事を成し遂げても不思議ないだろう。