◇22日 練習試合 広島●8−9○中日(マツダ)

 中日は22日、マツダで本来なら開幕シリーズだった広島と練習試合3連戦の3試合目を戦い、2―5の劣勢から8回に5得点。一度は逆転を許したが、9回に再逆転し、9―8で勝った。鬼門での3連戦3連勝は、公式戦なら2012年以来8年ぶりの快挙だったが、今回はあくまで番外編の参考記録。ただし、武田健吾外野手(25)が2点二塁打、渡辺勝外野手(26)が適時二塁打など3安打1打点。チーム力が底上げができているのは事実だ。

 ボーダーラインをさまよう野球小僧が奮起した。3点を追う8回。打者9人の猛攻で5得点しリードを奪う。直後に逆転されても、1軍生き残りを懸けた若竜はピリピリムード。再逆転に成功して勝利した。

 チーム引き締めは伊東ヘッドコーチの『号令』だった。8回2死三塁で右中間を破る適時二塁打を放ったのは「1番・中堅」で先発出場の渡辺。試合開始から広島先発のドラ1森下に2打席連続三振。ヘッドにベンチ奥へ呼ばれた。周囲に聞こえるボリュームでカツを入れられたという。

 「ヘッドに『もっと工夫しろ』とアドバイスをいただきました。気合入りました。考えてタイミングを合わせました」。第3打席から3打席連続安打。猛打賞とした。

 東海大から育成選手として入団した。支配下選手契約をゲットし昨季1軍初出場。26歳で高橋と同学年。一本足打法で主将も付けた背番号31を輝かせたい。

 野球小僧は指導者の教えで成長し、憧れの選手に近づこうとする。途中出場の25歳武田もその一人。昨季6月に中日へ移籍。春季沖縄キャンプでは飛距離をアピール。「体が前に流れないように練習しました」。8回に左翼線を襲う2点適時二塁打。「高めに浮いた変化球をしっかり打てました」と興奮した。

 若竜の活躍でチーム計15安打。昨季2勝10敗だったコイの本拠地で3連勝した。同一カード3連勝はオープン戦を含めても2012年4月以来、8年ぶり。与田監督は「練習試合であっても、そういう部分(勝敗)に関してはすごく意識しているので、苦手な球場でしっかりと勝つということはすごく大事」とコメント。アピール合戦の成果だった。