中日は22日、マツダで本来なら開幕シリーズだった広島と練習試合3連戦の3試合目を戦い、2−5の劣勢から8回に5得点。一度は逆転を許したが、9回に再逆転し、9−8で勝った。鬼門での3連戦3連勝は、公式戦なら2012年以来8年ぶりの快挙だったが、今回はあくまで番外編の参考記録。ただし、武田健吾外野手(25)が2点二塁打、渡辺勝外野手(26)が適時二塁打など3安打1打点。チーム力の底上げができているのは事実だ。

 開幕が延期になっていなければ開幕3連戦3連勝。それも敵地では2012年4月以来、8年ぶりの快挙のはずだった。与田監督は「練習試合でも、そういう部分(勝敗)に関してはすごく意識しているので、苦手な球場でしっかりと勝つということはすごく大事。2死からワンチャンスをものにする攻撃はいい形」と目を細めた。

 指揮官を上機嫌にさせたのは、ボーダーラインをさまよう野球小僧たち。3点を追う8回。打者9人の猛攻で5得点してリードを奪う。直後に逆転されても、再逆転に成功して勝利した。

 8回2死三塁で右中間を破る適時二塁打を放ったのは「1番・中堅」で先発出場の渡辺。広島先発のドラ1森下に2打席連続三振。すると伊東ヘッドにベンチ奥へ呼ばれた。そして周囲に聞こえる声量でカツを入れられた。「『もっと工夫しろ』とアドバイスをいただきました。気合入りました。考えてタイミングを合わせました」。第3打席から3打席連続安打。猛打賞とした。

 東海大から育成選手として入団した。支配下選手契約をゲットし昨季1軍初出場。26歳で高橋と同学年。一本足打法で主将も付けた背番号31を輝かせたい。

 途中出場の25歳武田も負けてはいない。昨季6月に中日へ移籍。春季沖縄キャンプでは飛距離をアピールした。「体が前に流れないように練習しました」。8回に左翼線を襲う2点適時二塁打。「高めに浮いた変化球をしっかり打てました」と興奮した。

 福岡出身で幼少期の憧れはダイエー(現ソフトバンク)の井口(ロッテ監督)。「ホームランを打って打率も残す。そういう選手になりたかったです」と夢見る。外野の大島、平田、福田は絶対的レギュラーだが、渡辺や武田らが力をつければ、チーム力もアップする。公式戦にもつながる。