東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長と武藤敏郎事務総長は23日、東京都内で会見し、新型コロナウイルス感染拡大が続く中での東京五輪の開催について森会長は「中止に関しては一切議論はありえない」とした上で「延長も避けるわけにはいかない」と延期の可能性についても初めて言及した。

 森会長は「われわれは2020という方向でいる」とあくまで目指すのは通常開催であることを強調、武藤事務総長も「中止というのはアスリート、全てのステークホルダーにとって望ましくない決定だと国際オリンピック委員会(IOC)として考えていると思うし、われわれも全く同感」と中止の可能性は否定。一方で森会長は「米国やヨーロッパが異常な事態でいろいろな声がある中最初からやるというほど私たちは愚かではない」とコロナ禍や各国アスリート、オリンピック委員会などから挙がる声を鑑みて延期も検討に入った経緯を明かした。今後は延長期間、会場の確保、経費などをシミュレーションする。

 会見の最後には「延期になったら会長職を続けるのか」という質問が飛びだし、森会長が「極めて失礼な質問だが、私の命があるかも分からないので、何とも申し上げられない」と気色ばむ場面もあった。