新型コロナウイルスの感染拡大で開幕を延期しているプロ野球の12球団は23日、東京都港区の日本野球機構(NPB)で代表者会議を開き、4月10日にしていた開幕目標を24日に再延期することで合意した。斉藤惇コミッショナー(80)は「最大限の努力をして開幕にこぎ着けたい」と強い決意を表明。また、Jリーグと合同で設置された対策連絡会議の専門家チームから12日に受けた提言を踏まえ、満員開催を自粛することも避けられない状況になった。

 12球団の決意が集約された。4月24日の開幕を目指す―。前提はあくまでも143試合の実施。クライマックスシリーズ(CS)短縮の可能性があるとはいえ、プロ野球カレンダーの全日程消化から逆算しても、期限ギリギリの開幕設定だ。

 4月10日案や17日案などを飛ばした。再設定された開幕は4月最後の金曜日。斉藤コミッショナーは運営事務や感染対策などの準備期間を確保するとともに、再延期が重なることに伴う現場の調整不安も踏まえたことを説明。「なんとか最大限の努力をして開幕にこぎつけたい。よほどのことがない限り、24日でいきたい」と力を込めた。

 この日午前の対策連絡会議では、専門家チームから厳しい見解が示された。「現段階では早期の開催は非常に難しい。できる限り、日時を遅らせていただきたい」。感染拡大の状況は日々変化している。東北医科薬科大の賀来満夫特任教授は「第二波」という表現を使い、帰国者や感染源を追えない陽性患者の増加に対する危機感を訴えた。

 これを受けて、12球団は開幕の再延期を決定。併せて、無観客で実施している練習試合の日程も再編した。セ・リーグは24日からの2連戦後に中断し、4月14日に再開。パは24日から中断し、4月10日に再開する。各球団が4月24日の開幕にあわせて再調整する期間にあてられる。4月24日開幕の日程案はすでに作成されているものの、延期の可能性も出てきた東京五輪期間の活用も含めて再検討する余地は残る。

 開幕するには検温や消毒など万全の感染対策を実施することが大原則。観客自身の感染リスク意識も不可欠となる。斉藤コミッショナーは「何があっても4月24日に必ず開幕する、という断定的な言い方は難しい」と慎重な面も見せた。まだまだ予断は許さない。状況が悪化せず、すべての準備が整う―。その前提に立ち、「4・24」に向けて動き始める。