日本はロックダウンに「世界一むいている国民」

 パリ在住の作家、辻仁成さん(60)が24日、ウェブで連載している滞仏日記『JINSEI STORIES』で「もしも東京がロックダウン(外出制限)されたら」と題して近況を報告した。

 それによると、全仏の休校措置、レストランなどの閉鎖などが発動され、その2日後に「いきなり外出制限(ロックダウン)が発令された」。現在の状況は、「個人の見解だと外出制限に近い」。スーパー、薬局、食材を売る店、タバコ屋、病院以外が閉鎖され、普通の会社は基本テレワークという。

 Amazonも生活必需品を優先し、贅沢品は配達をストップ。屋外での健康のための運動、食材の買い出しは認められているが、政府が用意した用紙をダウンロードし、日付やサインなどを記入、携帯しなければいけない。「パリでは、運動や買い物は500メートル以内で1時間以内と限られている。感染の酷い地域では22時から朝の5時までは完全封鎖となっている」。

 違反した場合、当初、罰金は38ユーロ(約5000円)だったが、人々が出歩くので、最大1500ユーロ(約18万円)に値上がりし、4回破った者には45万円と6カ月間の投獄になるという。 

 日本人については、「統制力があり(中略)ロックダウン政策には世界一むいている国民かもしれない」と記した。そして「きっとロックダウンをすることで一番効果が出る国じゃないか、とも思う。感染者が増えすぎてからのロックダウンより、少なければ少ないほど封鎖の期間も短くて済むだろうし、効果が出やすいのじゃないか、と思う」とした。

 「パリは今戦時下」と書きつつも、息子と二人で「一緒に運動をやり、一緒にご飯を作り、笑顔を忘れずに生きている」と前向きな姿勢を示した。