至高のライバル対決の位置付けがはっきりしない。柔道は男女14階級のうち13階級で五輪代表が決定済み。残る男子66キロ級は丸山城志郎(26)=ミキハウス=と阿部一二三(22)=日体大=の新旧世界王者が争い、最終選考会となる全日本選抜体重別選手権(4月4、5日・福岡)が決着戦となるはずだった。

 しかし、延期を受け、全日本柔道連盟(全柔連)は予定通り大会を実施し、代表を決めるとしたが、肝心の2021年も同じ顔ぶれで臨むかどうかは結論を先送りした。

 丸山と阿部は2019年だけで3度も死闘を繰り返した。東京開催の世界選手権で丸山が準決勝で阿部を破って初優勝すると、11月のグランドスラム大阪では阿部が雪辱。両者の力は拮抗(きっこう)し、男子の井上康生監督(41)は「体重別で勝った方が代表という見方でいい」。本来ならば、次戦が代表の座、金メダルの行方を占う大一番だった。

 延期決定で、五輪代表を決めること自体に緊急性はない。関係者は「(方針は)変わらない。今のところですが」とくぎを刺した。31日に全柔連は新型コロナウイルス感染症対策委員会を開く。4月に大会を開催することについて再度意見を交わす可能性はある。

 金野潤・強化委員長(53)は「今までと同じく強化を進め、日本国民が柔道に対して夢や希望、誇りを感じていけるように準備を進める」とコメントを発表した。