中日は25日、ナゴヤドームで巨人と練習試合を行い、1−2で敗れた。この試合でドラフト1位の石川昂弥内野手(18)=愛知・東邦高、同5位の岡林勇希外野手(18)=菰野高=の高卒ルーキー2人が1軍初登場。「3番・三塁」で先発出場した石川昂は3打席無安打だったが、積極的にバットを振り、与田監督も評価。岡林も守備で強肩を披露するなどはつらつとした動きをみせた。4月24日に開幕を目指すことに伴い、セ・リーグ6球団の練習試合はこの日で中断され同14日に再開される予定だ。

 始まりはいつもナゴヤドームだった。少年野球の大会でプレーした8年前もこの日も…。思い出深いグラウンドで「竜の石川昂」の物語の幕が開いた。「サード、石川昂弥」。アナウンスにあわせて一塁ベンチを飛び出した時の笑顔は少年のころと変わらなかった。

 心の中では緊張も覚えていた。しかし、1回に巨人の4番・岡本が放ったゴロをきっちり処理して、「飛んできたので落ち着いていけました」。球足の緩いイージーな打球を無難にさばいてひと安心。直後の打席では、開幕後の先発ローテ入りが予想される2年目の戸郷をにらみつけた。

 昨季の日本シリーズで先発した右腕との対戦。1軍と2軍のレベルの差を感じた。「まっすぐが来なかったです」。変化球を3球続けられて三ゴロに。岡本の失策で二塁まで進んだ。しかし、4回と7回の打席は直球に空振り三振。言葉に自然と悔しさがにじんだ。

 「低めの変化球をなんとか当てられたので、収穫はあったんですけど…。追い込まれてからの真っすぐを打ちたかった」

 しかし、悔しさは将来への糧になる。この日は3打数無安打だったが、ナゴヤドームで手にした体験は何よりの宝物となった「積極的に振りにいけたのはよかった」とこの日の一戦を総括した石川昂は目を前に向ける。