壊してばかりの大作映画にNO!『ドクター・ストレンジ』監督、頭が吹き飛ぶ新しさ求め

壊してばかりの大作映画にNO!『ドクター・ストレンジ』監督、頭が吹き飛ぶ新しさ求め

 テレビドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」のベネディクト・カンバーバッチをヒーロー役に起用したマーベル映画『ドクター・ストレンジ』(1月27日全国公開)を手掛けたスコット・デリクソン監督が、本作にかけた思いを語った。

 カンバーバッチ演じるストレンジは、事故で両手が思うように動かせなくなった天才外科医。地位も名誉もリッチな生活も失った彼は、治療法を求めるうちに指導者エンシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)と出会い、神秘の力に覚醒する。ごう慢だけど憎めない魅力的なストレンジの成長を追った丁寧なストーリー。心躍るアクションやストレンジとヒロインのクリスティーン(レイチェル・マクアダムス)とのユーモアあふれるやりとりなど、全ての観客をワクワクさせる仕掛けが散りばめられている。

 『エミリー・ローズ』『NY心霊捜査官』などホラーテイストの作品を手掛けてきたデリクソン監督だが、「ダークな僕の過去作と違って、この映画は、頭が吹き飛ぶような楽しい映画になっている」と断言。中でも、魔術の力で現実世界の高層ビルや街がねじ曲がり、折りたたまれ、『インセプション』のように美しく変貌していく世界で繰り広げられるアクションは、大破壊が繰り広げられるほかのヒーロー映画とは一線を画した楽しさに満ちあふれている。

 過去に幾度か東京を訪問し「大好きな街」というデリクソン監督は、「東京には、素晴らしいモンスターや怪獣映画の舞台になった歴史があるよね。『ゴジラ』の話を始めたら1日が終わってしまうよ」と笑顔を見せつつ、「そういった映画は常に都市が壊滅するような破壊を描いてきた。だからこそ、現代のブロックバスター映画も、破壊を描くことがとても多いのだと思う。でも僕は、大金を投じて破壊ばかり描くことに抵抗を感じるようになっていった」と語る。

 そのうえで「せっかくお金と才能が集まったのなら、もっと別のことに使いたいよね」と笑うデリクソン監督。「だからこの映画では、破壊しているように見えて実は違う、他の映画と違う奇妙(ストレンジ)なアクションシーンを作りたかった。ユニークで変わっていて、新鮮なもの。そういう映画は観客の思い出に残り続け、映画そのものへの感じ方を変えることになる。実際に、それを成し遂げられたのかどうかはわからないけど、そう願って作ったから、みんなに心から楽しんでほしいね」と切望すると「ストレンジは懐疑主義のかたまりのような人物だけど、エンシェント・ワンと出会い、自分の世界がひっくり返ってしまう。観客の皆さんも、彼の体験を追随してもらうことで自然と映画の世界に入り込めるはずだよ」と呼び掛けた。(編集部・入倉功一)

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