俳優・ルー大柴が高評価!映画祭で男優賞を受賞 “抑制されたリアル”に魅力

俳優・ルー大柴が高評価!映画祭で男優賞を受賞 “抑制されたリアル”に魅力

 タレントで俳優のルー大柴が和歌山県田辺市・紀南文化会館で開催された「第11回田辺・弁慶映画祭」コンペティション部門で男優賞を獲得したことが、12日に開催された授賞式の場で明らかになった。

 若手映画監督の登竜門として知られる同映画祭。今年は全国から147本の応募作品の中から9本の入選作品を選出、その中から本審査を経て各賞が決定された。今年はルー主演、笹井歳春監督の映画『戻る場所はもうない』が男優賞と、審査員特別賞にあたる「明日への期待賞」の2冠に輝いた。

 同作は若年性アルツハイマーを患う妹と二人で暮らす男(ルー)が営む果樹園を舞台に、実習生の失踪事件などを絡めて、静かにかつミステリアスに描き出した作品となる。

 審査を担当した映画監督の深田晃司は「正直、キャリアのある方なので、審査は紛糾しましたが、最終的には9本の出演者の中ですばらしいパフォーマンスを見せたのがルーさんであろうということになりました。抑制されたリアルな演技で、まるでそこにいる人かのように演じた、その演技力は卓越したものがあり、後進の俳優にとっても指針になる演技だったと思います」と講評。さらに「作品の完成度が非常に高い、隙のない作品だったなと思います。特にルーさんのキャスティングは、観客のパブリックイメージがある中であの役に選んだ監督の識眼は評価されるべきだと思いますし、その期待に応えたルーさんもすばらしい。ぜひ次回作を観たい監督でした」と称賛した。

 コンペティション部門・選考委員長の掛尾良夫も「いわゆる名の通った人に賞を与えるのはどうか、という思いもありましたが、しかし情熱を持ってそういう俳優さんのところに交渉しにいくというのも監督やプロデューサーの力であろうと。それを評価しないわけにはいかないだろうということで、大柴さんに男優賞を差し上げることにしました」と補足した。賞状を受け取った笹井監督は「この映画自体、脚本を作る前からルーさんで作りたいと思っていたので、本当にうれしいです。本人にも伝えたいです」と喜びの表情を見せていた。

 映画祭の今年のグランプリを獲得したのは武井佑吏監督の『赤色彗星倶楽部』。ヒロインを務めた女優の手島実優は涙ぐみながらも「まさか賞を取れるとは思っていなかったので、本当にうれしいです。グランプリを獲得したこともうれしかったですけど、初めて田辺・弁慶映画祭に参加して本当に楽しかったです」と感激。なおこの日は、森田博之監督の『ラストラブレター(長尺版)』がキネマイスター賞とエイガ・ドット・コム賞を、加藤悦生監督の『三尺魂』が観客賞を、『みつこと宇宙こぶ』の小松未来が女優賞をそれぞれ受賞した。(取材・文:壬生智裕)

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