松本穂香、長編映画初主演!新しい家族像描く『おいしい家族』今秋公開

松本穂香、長編映画初主演!新しい家族像描く『おいしい家族』今秋公開

 松本穂香が長編映画初主演を果たす『おいしい家族』が今秋に公開されることが決定した。監督を務めるのは、第40回すばる文学賞を受賞(佳作)するなどマルチに活躍するふくだももこ。板尾創路、浜野謙太が共演することも明らかになった。

 原作は、2015年に映像産業振興機構(VIPO)による「若手映画作家育成プロジェクト(ndjc)」に選出されたふくだ監督の短編映画『父の結婚』を長編化したもの。前作では妻を亡くした父親が再婚するまでの親子の日々が描かれたが、長編化にあたり、離島に舞台を移してエピソードやキャラクターを追加。家族における絆とそこへ向き合う主人公の心境がより深く描き出されるという。なお、本作がふくだ監督の長編初監督作品となる。

 長編映画初主演となる松本は昨年、ドラマ「この世界の片隅に」でヒロインを演じるなど大活躍。本作では、東京で働くキャリアウーマンの主人公・橙花(とうか)を演じる。母の三回忌に実家の離島に帰ると、父・青治(せいじ)が母の服を着て生活していることを知ったところから物語が動き出していく。今回のオファーに松本は「(脚本を)1ページ、2ページ、気付けばあっという間に読み終えていました。この世界に自分が行けるんだ、この役を演じられるんだ、とワクワクソワソワしたのを覚えています」と振り返っている。

 物語では、橙花に父は「この人と家族になる」とお調子者の居候・和生(かずお)を紹介し、状況をのみこめない橙花と、個性を受け入れるおおらかな島の住人たちの暮らしが描かれていくことに。父の青治役を前作『父の結婚』でも同じ役どころを演じた板尾、そして和生を連続テレビ小説「まんぷく」でも話題となった浜野が務める。

 本作について、ふくだ監督は「小さな島のひとつの家族を通して、ユートピアを描こうと決めていました。どんな姿でも、何になりたくても、誰を好きでも、なんでもいいんだとこの映画を観て感じてほしい」と語る。その言葉どおり、橙花は父をはじめとする多様な価値観や個性をもつ人々と出会い、常識から解き放たれ、自分らしく生きることの大切さに気付いていくことになる。

 撮影は、1日のみ東京で行われたほかは、出演者とスタッフは伊豆諸島の新島に泊まりこんで行われたという。作品はすでに完成しているとのことで、公開は秋の予定となっている。(編集部・大内啓輔)

松本穂香 コメント

(主演のオファーを受けて)主演のお話を受けて、経験もほとんどない私が主演で大丈夫かな? と撮影前は不安な気持ちがありましたが、監督やスタッフさん達と話をして作品と向き合っているうちに、みんなでいい物を作ろうという気持ちに変わっていました。

(脚本を読んで)1ページ、2ページ、気付けばあっという間に読み終えていました。この世界に自分が行けるんだ、この役を演じられるんだ、とワクワクソワソワしたのを覚えています。

(出来上がったものを観て)ふくだ監督は、これは愛の映画だと伝えてくれました。キャストだけでなく、監督、スタッフさん達、この映画に関わった全ての人の愛がつまっている映画です。皆さんにも、自分が思う愛と重ね合わせて、観ていただきたいです。

浜野謙太 コメント

(脚本を読んで)和生はある意味、かき混ぜる存在なので真意はどこにあるのだろう? と思いながら読み進めましたが、かき混ぜた状態自体が愉快で幸せで。愛はかたちではなくて、感じればいいのだなと思いました。

(出来上がった作品を観て)若い面々のパワーが弾けてる作品になっています。松本さんを筆頭に若く素晴らしい俳優の方々がたくさん、そしてももこさん。おっちゃん照れてしまうくらいのとこもありましたが、激しく弾けてるから感動するんです。

板尾創路 コメント

(前作『父の結婚』に続き2度目のふくだもももこ作品への出演について)前回の短編のときはフイルム撮影ということもあったので監督のカットかけるのが早かったが、今回は長かったし、酒も強くなってたし、美人になってた。短編の『父の結婚』はショートケーキで、長編はバースデーケーキのようで、みんなに味わってほしいと思える、おいしい映画になりましたとさ。

(出来上がった作品を観て)風景があり、町があり、そこに人が居て、そしてドラマがある……映画の王道を捉えつつ、監督の理想郷アイランドを表現していて、家族や友人のことがまた好きになる作品です。その島に行ってみたくなったり、劇中の料理を食べたくなったりする経済効果も生んでしまったりしてることに気付いているのは私だけでしょうか?

ふくだももこ監督 コメント

(公開を受けて)自分の撮った短編映画が長編映画として公開されるなんて、めっちゃラッキー!!! 信頼し、尊敬するスタッフ・キャストのおかげですべての作業が最高に楽しかったです! はやく色んな人に観てもらいたい!

(本作について)思想のある映画が好きです。この映画では、小さな島のひとつの家族を通して、私の考えるユートピアを描こうと決めていました。どんな姿でも、何になりたくても、誰を好きでも、なんでもええやんって。必要なことは、自分を大切にして、人にやさしくすることだと思っています。たったそれだけのことがむずかしい世界ですが、これからも信じて映画をつくっていきたいです。


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