【NEWS】マクラーレンのカーボン技術センターにウィリアム王子とキャサリン妃が来場。

【NEWS】マクラーレンのカーボン技術センターにウィリアム王子とキャサリン妃が来場。

マクラーレンは「CFRP」製造でもトップを目指す。

総工費5000万ポンドを投じた「マクラーレン コンポジット テクノロジー センター(MCTC)」がこの度竣工、ウィリアム王子とキャサリン妃、および、ハマド・ビン・イーサ・アール・ハリーファ、バーレーン国王を賓客に迎えてオープニングセレモニーが行われた。

マクラーレン・オートモーティブCEOのマイク・フルーウィットが賓客とともにCFRP製のファクトリープレートの除幕式を執り行い、これをもってMCTCの正式オープニングとなった。

その後、フルーウィットがロイヤルゲストと、地元シェフィールド市議会議員からなるゲストの面々をファクトリーツアーへと案内、CFRPの製作工程を紹介した。そのなかで、ゲストの一人が促されて、CFRPの繊維を裁断する機械のボタンを押して初始動させる場面も見られたという。

英国ヨークシャー州シェフィールドに建設されたMCTCは、敷地面積1万6190平米、建築面積は7000平米の規模を誇る。かつて露天掘りの炭鉱だった場所に建つこの新工場、最初に建設計画が発表になったのが2017年2月のこと、それから5ヵ月後に建築作業が始まり、その後半年かけて設備の設置が行われた。

MCTCはマクラーレンにとって、サリー州ウォーキングにある現行のマクラーレン プロダクション センター(MPC)に次ぐ第2の生産拠点であり、CFRPを専門に扱うファクトリーになる。

建設の目的はずばり、将来のパワートレイン開発と密接に協調してCFRP製造のワールドリーダーになることだ。同社の次期CFRP製タブは、そのプロトタイプの製作作業がすでに始まっている。「Track25」と名づけられた野心的なビジネスプランのもと、18のニューモデルとその派生型がこの次世代タブをベースに製作されることになる。

CFRP製タブを内製することによるメリットは大きく、現在、平均して約50%の外注率が8%程度にまで下げられるという。プロトタイプのCFRP製タブは2019年までに完成し、翌2020年にMCTCのフル稼働が始まる。ここで製作されたタブはMPCに向けて出荷され、ハンドビルドによって完成車になる。ちなみに、マクラーレンの各モデルは、その90%以上が海外市場向けだという。

MCTCの稼働が地元シェフィールドに及ぼす経済効果も目を見張るものがある。2028年までに1億ポンド相当の利益を地域にもたらし、200名分の雇用創出の機会となる。

マイク・フルーウィットは感激の面持ちで次ぎのように語る。

「ウィリアム王子とキャサリン妃、そしてバーレーン国王陛下を迎えて、MCTCの正式オープニングを飾ることは、私と2300名のマクラーレン・オートモーティブ従業員全員にとって名誉であります」

地元シェフィールドのリソースにも言及する。

「私たちは、この地域のエネルギーとバイタリティー、そしてスキルを有効利用できるようになりました。シェフィールドは先進的マテリアルと長く結びついた街。まずは製鉄で発展し、そして今、カーボン繊維という革新的な素材に着目し、未来へ向かおうとしているのです。当社は、この街で新たな雇用の機会を創出できることを誇りに思います」

フルーウィットはさらにこう続ける。

「MCTCのようなファシリティを有する英国は、軽量素材のテクノロジーでワールドリーダーになり、より効率的な自動車を製造する担い手になるだろう、私はそう信じて疑いません」

マクラーレン・オートモーティブはMCTC竣工を跳躍台にして、未来に向けて飛躍しようとしている。フルーウィットの発言は、彼らの強い意思表明そのものである。

TEXT/相原俊樹(Toshiki AIHARA)

(GENROQ Web編集部)


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