●ディーゼルとしては高回転型な4気筒エンジン

GLC 220d 4マチックが搭載する1949ccの4気筒コモンレール直噴ディーゼルターボ・ユニットは、最高出力194ps/3800rpm・最大トルク400Nm/1600〜2800rpmを発生し、9段ATと組み合わせられます。

低速域で極端に静かとは言えないものの、回転数やスロットル開度によらず滑らかさを保つのがこのエンジンの特徴で、最近のディーゼルエンジンとしては比較的高回転型の性格を持っています。

レブリミット5300rpmに対し、フルスロットルを与えスポーティに走るシーンでも4000rpmを少し超えたところで自動シフトアップする一方、パドルを使ったダウンシフトは3000rpmを切らないと受け付けません。

最近のディーゼルエンジンとしては比較的高回転型の性格を持つ

つまりギア比を細かく刻んだ9段ATにより、3000〜4000rpmのスウィートスポットを保ちつつ、スポーツプラス・モードを選んで臨んだ高速コーナーの連続を、GLCは気持ちよく駆け抜けていきます。車両重量が4WDを備えるこのクラスのSUVとしては決して重くない1940kg(サンルーフなしなら1910kg)に抑えられていることもよい影響を与えているのでしょう。ちなみに車検証上の数字による前後重量配分は54:46です。

WLTCモード燃費15.1km/Lに対し、いつものコースにおける燃費はオンボード・コンピューター上で12.3km/Lでした。同じルートで1.6Lガソリン/車重1540kgのスバル・レヴォーグが9.1km/Lに留まったのと比べると、優秀な値です。

SUV・4WDにもかかわらず抑えられた車重により、燃費も優秀な数値を記録

●標準装備豊富な自動運転支援システム

最後に自動運転支援システムについて紹介しましょう。GLCの特徴は、標準装着される下記の「レーダーセーフティパッケージ」にCクラスでは上級モデルでなければ備わらないアイテムが含まれていることです。

駐車スペースからバックで出るときに、後方を横切るクルマなどを検知すると、表示と音で警告し必要な場合はブレーキが作動する「リアクロストラフィックアラート」、車両前方もしくは後方約1m以内に障害物を検知した場合、アクセルを踏んでも速度が出ず、誤発進の可能性を知らせる「ドライブアウェイアシスト」のふたつです。

・アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)
・アクティブステアリングアシスト
・アクティブレーンチェンジングアシスト
・アクティブエマージェンシーストップアシスト
・緊急回避補助システム
・アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付)
・PRE-SAFE
・PRE-SAFEサウンド
・PRE-SAFEプラス(被害軽減ブレーキ付き後方衝突警告システム)
・アクティブブラインドスポットアシスト(降車時警告機能付)
・アクティブレーンキーピングアシスト
・チャイルドセーフティシートセンサー(助手席)
・リアクロストラフィックアラート
・ドライブアウェイアシスト

今回は高速道路の前車追従を試したところ、停止からの再発進もスムーズで車線検知も優秀、やはりこの分野でメルセデス・ベンツは進んでいる印象です。

豊富な自動運転支援システムでドライブをサポート

注意点を挙げるとすれば、アクティブレーンキーピングアシストを作動させて巡航中、ステアリングに少し力を加えておかないとハンドルを握っていることにならないことです。一旦警告が出ると、明確にクリックしてやらないとかなり大きな音でステアリングを握るよう促されてしまいます。

●日本にフィットするサイズ・装備・価格

コンパクトでありながら、普及版から高性能のAMGまでさまざまなレベルの性能と装備に対応できるよう仕立てられたCクラスをベースに、日本の路上で扱いやすいサイズ感でまとめられたGLC。

装備充実のわりに価格はほどほど。コンスタントに年間6000台を売り上げる理由が、数日間の試乗でよく理解できました。購入にあたってはAIR BODY CONTROLサスペンション装着車をお薦めしたいです。

日本の路上で扱いやすいサイズ感でまとめられたGLC

(花嶋言成)