■本国でマイナーチェンジを受けた5シリーズ(セダン/ツーリング)

BMW AGは、5シリーズのマイナーチェンジをドイツ本国で発表しました。

長年、アッパーミドルクラスのセダン/ワゴン(ツーリング)として高い支持を得ていて、いまではラージクラスといえるスリーサイズを得ています。ちなみに、マイナーチェンジ前の日本仕様は、セダン(523i)が全長4945×全幅1870×全高1480mmと、5mに迫る全長にまで大きくなっています。

BMW 5シリーズ
ドイツ本国でマイナーチェンジを受けたBMW5シリーズ。写真は「M Performance Parts装着車

マイナーチェンジでは、ラージクラスにふさわしい堂々たるエクステリアに磨きをかけるとともに、インテリアの細部にまで洗練度を高めたとしています。外観は、スポーティさと優美さを兼ね備えた仕立てになっています。

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「BMW 530e xDrive」のフロントマスク

目を惹くのは、大きくなったキドニーグリル。幅と天地方向が拡大され、フロントエプロンに向かってさらに下がり、ぐるりと周囲を取り囲んでいます。細い輪郭になったヘッドライトは、2つのU字型もしくは、オプションのL字型デイライトが先進性をアピール。

ヘッドライトは、アダプティブコーナリングライト機能とマトリックステクノロジーによる幻惑防止ハイビーム機能付の「BMWセレクティブビーム」、さらに「ハイビームアシスタント機能」が採用された新しいフルLEDヘッドライトをオプション設定。「BMWレーザーライト」も全モデルにオプション設定されています。

一方のテールランプとブレーキランプは、3次元的デザインのアウターレンズに一体化されていて、光源部分が共有された形状になっています。リヤの下からのぞく台形のテールパイプフィニッシャーが、エンジンのバリエーションを問わず装備されています。

BMW 5シリーズ
「BMW 530e xDrive」のリヤビュー

●5シリーズ ツーリングにもPHEV仕様を設定

メカニズムでは、新型BMW 5シリーズ セダンと同様にツーリングにもプラグインハイブリッドシステムが搭載されています。4気筒、6気筒エンジンを搭載する全車に、スターター・ジェネレーターを備えた48Vマイルドハイブリッドを採用。

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「 BMW 530e xDrive」の充電風景

また、インパネにオプションの12.3インチ(標準は10.25インチ)のコントロールディスプレイが配置され、「BMWオペレーティングシステム7」の導入により「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」のサービスを利用できるようになったそう。

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「BMW 530e xDrive」のインパネ

具体的には、「ドライバーアシスタントシステム」に、オプションの「ステアリング&レーンコントロールアシスト」、新機能のエマージェンシーレーン機能付の「オートマチック・フォーメーション」を追加。「ステアリング&レーンコントロールアシスタント」も進化し、アクティブナビゲーションと連動するのがトピックスです。

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エマージェンシーレーンアシスト

ナビのデータを使って車線変更が必要なタイミングを事前に検知し、「レーンチェンジアシスタント」により車線変更が容易にできる機能。また、高速道路などで車列の最後尾になった際に、最適な車線に車両を誘導する新機能「エマージェンシー・レーンのオートマチック・フォーメーション機能(緊急自動車線選択機能)」も用意されています。

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オプションの12.3インチ、標準の10.25インチコントロールディスプレイを設定

●プラグインハイブリッドの選択肢を拡大

パワートレーンは、2020年秋以降、最新世代の「BMW eDriveテクノロジー」が4気筒ガソリンエンジンと組み合わされ、新型BMW 530eセダン、BMW 530e xDriveセダン、BMW 530eツーリング、BMW 530e xDriveツーリングに搭載されます。

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48Vマイルドハイブリッドシステム

エンジンは最高出力135kW/184psというスペックで、モーターの最高出力は80kW/109ps。「XtraBoost(エクストラブースト)」機能により、一時的ではあるもののシステム出力を最大215kW/292psまで高めることが可能だそう。

EV走行による航続距離は、BMW 530eツーリングが58〜62km、BMW 530e xDriveツーリングが53〜56km。

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ツインステージターボの6気筒ディーゼルエンジン

また、2020年秋に欧州で導入予定のBMW 545e xDriveセダンの設定により、プラグインハイブリッドの選択肢が増えることになります。

80kW/109psのモーターと、210kW/286psの直列6気筒ガソリンエンジンの組み合わせにより、システム出力は290kW/394psに達します。BMW 545e xDriveセダンの一充電あたりの航続距離(EVモード)は、54〜57km。

さらに、BMW M550i xDriveセダンに搭載される390kW/530psを誇るV8エンジンのほかに、ガソリンとディーゼルエンジンがそれぞれ3種類ずつ設定されていて、エンジン出力の範囲は135kW/184ps〜250kW/340ps。

ガソリンエンジンの直噴システムは、燃料噴射圧力を高めて効率を大幅に改善。また、ディーゼルエンジンには、2ステージターボが採用され、シャープなレスポンスを得ているそうです。

組み合わされるトランスミッションは、全車8速ステップトロニックになります。駆動方式はFRのほか、インテリジェント四輪駆動システムの「xDrive」は、エントリーグレードのガソリンエンジン搭載車を除く、全車に標準かオプション設定になります。

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セダン、ツーリングが同時にマイナーチェンジを受けている

ライバルであるメルセデス・ベンツEクラス、アウディA6などの欧州Eセグメントでは、最上級モデルと遜色のない最先端技術、装備が搭載されています。

マイナーチェンジを受けたBMW5シリーズも例に漏れず、ハイテク満載のセダン、ツーリングに仕上がっていそうです。気になる日本での発売時期などの詳細は、明らかにされていません。

(塚田勝弘)