■スズキがトヨタとの資本提携に基づきOEMモデルを発表

スズキが2019年にトヨタ自動車と結んだ資本提携に基づき、欧州で2021年に導入される新たなCO2排出量規制クリアに向け、HVやPHVを豊富に持つトヨタから電動車のOEM(相手先ブランド製造)供給を受ける方向で動いています。

そうしたなか、スズキは7月1日、その第一弾としてトヨタ「RAV4 PHV」のOEMモデルを発表しました。

トヨタRAV4 PHVのOEMモデル スズキ「アクロス」

その車名は「アクロス(ACROSS)」で、欧州市場を軸に3,600台/年規模での販売を予定しているそうです。

トヨタ「RAV4 PHV」がベースなので、プラットフォームやパワートレーンなどは同一ですが、外観上ではしっかり差別化が図られています。

スズキ「アクロス」(上)とトヨタRAV4 PHV(下)の比較

車名エンブレム以外で大きく異なるのはフロント廻りで、ヘッドランプをさらに薄型化、フロントバンパーのラジエータグリル開口部を拡大するなど、上手に差別化されており、ワイルドさを前面に出すRAV4に対し、「アクロス」は上品かつスタイリッシュに纏めあげられています。

サイドビューやリヤビュー、インテリアには目立った違いは見受けられませんが、フロント廻りとの調和がとれており、全体としてはむしろ「アクロス」の方がトヨタ車らしく見えるかもしれません。

スズキ「アクロス」のインテリア

一方のトヨタはスズキから「BALENO(バレーノ)」のOEM供給を受けており、同車の意匠を若干変更した上で「GLANZA(グランツァ)」として昨年6月からインド市場で販売しています。

今回トヨタからスズキへのOEM供給が初めて実現した訳ですが、これを機に両社間には「持ちつ持たれつ」の関係が成立したことになり、「アクロス」は今秋の欧州発売を目標に生産準備が進められているようです。

トヨタRAV4 PHVのOEMモデル スズキ「アクロス」

こうした動きは両社が2017年2月に業務提携に向けた覚書を締結して以降、検討を続けてきた成果であり、今回相互OEMが実現したことで、両社の連携体制が今後さらに世界レベルで進むことになりそうです。

(Avanti Yasunori・画像:SUZUKI/TOYOTA)