Amazon.comは、二酸化炭素(CO2)排出ゼロという目標を達成する手段の1つとして、配達用の電気自動車(EV)10万台を導入すると発表した。2021年初めから段階的に運用を開始する計画で、Rivianと開発を進めている。

 パリ協定では、2050年までにCO2の実質排出量ゼロが目標とされた。これに対し、Amazon.comは10年早い2040年に目標達成を目指す「Climate Pledgey」を宣言している。その一環として、CO2フットプリントを減らすためにさまざまなEVを18カ月かけて評価したところ、迅速な計画推進にはAmazon.comの必要とする専用EVを開発することが近道、との考えに至ったという。

 そこでAmazon.comは、資金提供しているEVスタートアップのRivianと配達用EVの共同開発に取り組み、配達業務を担当しているドライバーの意見などを反映しつつモデルを製作している。

 電動モーターだけで走行する完全EVというだけでなく、配達作業を支援する機能も搭載させる。たとえば、Amazon.comの配達管理システムと連携して情報表示するディスプレイを搭載しており、配達ルートをナビゲーションなどして、運転に集中できるようにするそうだ。音声アシスタント「Amazon Alexa」にも対応し、管理用のハンドヘルドデバイスを手で操作することなく作業を済ませられる。

 そのほかに、自動非常ブレーキ、車線維持支援、歩行者警告などの、先進運転支援システム(ADAS)も備える。

 この新たな配達用EVは、2021年の初めより配達業務での利用を始め、早ければ2022年に1万台を運用する計画。2030年までに10万台すべてを運用させる方針で、1年間に数百万トンのCO2排出削減効果が得られる、としている。