小豆島のカフェがつくる、地元素材を生かした商品

小豆島のカフェがつくる、地元素材を生かした商品

小豆島の身近な柑橘を使って、加工品をつくる

「だいだい」という柑橘のことをどれくらいの人が知ってるんだろう。たぶん名前くらいは聞いたことがあって、ミカンの仲間だろうってことくらいまでは知っている方が多いと思います。私も小豆島に来るまではそんなような知識で、だいだいに対して特になんの思いもなく、よく考えたこともなく。それはだいだいに対してだけじゃなくて、柑橘全体に対しても同じような感じでした。

それがいま、小豆島では身近に柑橘がたくさんある!冬になればあふれるほどある!

夏の終わり時期からすだちの収穫が始まり、10月にもなるとあちこちから甘酸っぱい温州みかんをいただく。どっさりといただいたときには、〈HOMEMAKERSカフェ〉で「みかんご自由にどうぞ〜」とおすそ分けしたり。12月になればレモンが黄色くなり、それはそれは甘く爽やかな香りでよだれが出る(笑)。

暮らしにおいても、商売においても、いまや柑橘は私たち〈HOMEMAKERS〉にとってなくてはならない存在となりました。

8月末、今年のすだち。夏に採れる貴重な柑橘です。

ジンジャーシロップにもたっぷりの柑橘が入っていますが、フレッシュな柑橘のスライスを入れるとさらにさわやかに。

すだち入りジンジャーエール。

そんな柑橘の中のひとつが、だいだい。大きくて丸くてごつごつしただいだい。レモンやゆずなどと同じく、香りがよくて酸味の強い香酸柑橘です。温州みかんなどのようにそのまま食べるのではなくて、果汁を絞って調味料として使ったり、ジュースにしたりします。

小豆島は、だいだいの一大産地! というわけではなく、各家の畑で何本か植えられていたり、庭に1本植えられていたり、暮らしに身近な柑橘として育てられてきました。

熟しても木から落ちず、1本の木に前の年の実と次の年の新しい実が同時についていることもあって「代々」とも書かれ、「代々家が絶えることなく繁栄しますように」という願いとともに縁起のいい果物として、お正月の飾りに使ったり。

普段の暮らしのなかでも、ナマコにだいだいの果汁をかけて食べたり、醤油にだいだい果汁を足して自家製の即席ぽん酢にしたり。

大きく育った木にはたくさんの実がなります。

うちの家にもじいちゃんが残してくれただいだいの木が数本あって、小豆島に引っ越してきた最初の冬、実を収穫して、果汁をしぼって、オリジナルのぽん酢をつくりました。なつかしい〜。

そしていま、私たちHOMEMAKERSはこのだいだいを使って、ぽん酢やドレッシング、シロップをつくって販売しています。

柑橘の果汁というのは実はとても貴重で、果樹を育て、実を収穫し、搾汁しないといけません。販売するほどのぽん酢やシロップをつくろうとすると、相当量の果汁が必要で、誰が収穫し、どうやって搾汁するか、そしてそれをどう保存するかなどクリアしないといけない課題がたくさんあります。

その課題に一緒に取り組んでくださったのが、島のお醤油屋〈高橋商店〉さん。2014年に始めた小豆島のだいだいを使った〈だいだいぽん酢〉をつくるプロジェクトをきっかけに、それ以降ずっとお世話になり続けています。

毎年冬には一緒にだいだいを収穫に行ったり、ドレッシングの配合サンプルを何度もつくっていただいたり。シロップの製造もこの高橋商店さんの設備をお借りしてつくっています。

加工品をつくり始めて3年経ち、ようやく商品をつくる流れや仕組みができてきました。いまはつくったものをどうやってたくさんの方たちに届けるか、つまりたくさん販売するか、それをずっと考えていろいろ取り組んでいます。SNSで発信したり、パッケージをちょっと変えたり、柑橘をブレンドしてよりおいしくしたり。

たくさん販売することで、だいだいをたくさん使うことができ、これからも小豆島でだいだいの栽培を続けていくことができる。だいだいのある風景、柑橘のある風景を守ることができる。また、収穫、加工、発送などの仕事を生み出すことができれば、仲間とともに一緒に働き続けることができる。

そんな流れをつくりだせるように、私たちがすることはまだ山ほどあるなとあらためて思うこの頃。

近々、パッケージをリニューアルした〈だいだいシロップ〉&〈ジンジャーシロップ〉が登場予定なので、またどうぞよろしくお願いします!

information

HOMEMAKERS 

住所:香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1

営業時間:金曜、土曜のみ 11:00〜17:00(L.O. 16:00)

http://homemakers.jp/

writer profile

Hikari Mimura

三村ひかり

みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。http://homemakers.jp/

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