工房や職人さんに教わる、夏の京都で小さなおけいこ4選

工房や職人さんに教わる、夏の京都で小さなおけいこ4選

伝統文化や工芸品、古くから受け継がれてきた食文化が息づく古都・京都。夏の暑いひとときを利用して、小さなものづくりを体験してみませんか。工房や京町家で職人さんに教わりながら集中して手を動かせば、かわいい自分みやげやおいしい京みやげのできあがり。もの作りに込められた、さまざまな知恵や工夫に触れることができます。
仁和寺の近くにあるカクカメの工房の前には、四季を感じる広大な庭が広がっています。

がまぐちを作るのは小西美樹さん。月〜木曜までに制作された作品が、金〜日曜に工房に並びます。がまぐちに使われる布は週替わりで、その時でしか出会えない一期一会のものばかり。何より機能性を大切にしている小西さんのがまぐちは、使い心地抜群。見た目以上にたっぷりと入ります。
工房では日曜(不定期)に、がまぐち作り教室が開催されています。

あらかじめ裁断済みの布から好みの柄を選んだら、ちくちくお裁縫の時間がはじまります。裁縫が苦手でも大丈夫。作業につまずいたら、小西さんに手助けしてもらえます。軽くて手触りがよく、ふっくらと柔らかい。使いやすさを大切にする細部のこだわりに触れられるのも貴重な体験です。所要時間は3時間、集中してがまぐちと向き合えば、愛らしさもひとしおです。
江戸寛政年間創業。京提灯の老舗工房で作るのは、小さくて愛らしい提灯・ちび丸です。

京提灯の特徴は「地張式」。竹を薄く割って作った骨を一本ずつ輪状にし、何本もの糸で結んで固定した骨格(平骨)を組んで和紙を貼ります。すべて手作業で手間がかかりますが、骨太で厚い和紙でも貼ることができるため、和紙の素材感を強調した独特の風合いに仕上げることができます。
ちび丸作りでは職人に教わりながら、平骨に和紙を貼る工程を体験。模様となる和紙と色の付いた和紙を自由に組み合わせ、オリジナルの提灯を作ります。

平骨に糊を塗り、しわにならないようにやさしく和紙を貼っていきます。4面同じ作業を繰り返し、すべての面に紙が貼れたらドライヤーで糊を乾かします。職人に型から外してもらい上下の部分を糊付けしたらできあがり。
明かりを灯すと和紙のやさしい素材感が際立ち、柔らかな光が楽しめます。
1891(明治24)年創業のもとは摺師の工房だった竹中木版が展開するショップ兼工房が「竹笹堂」です。趣のある京町家の小上がり畳部屋には、ブックカバーやぽち袋など、手摺り木版の愛らしい紙小物がずらりと並びます。

今回体験したのは、職人が直接指導してくれる木版画教室。体験の工程自体は「彫る」と「摺る」でとてもシンプルなように思われますが、美しく摺るためのいくつものコツがあります。
定番や季節のモチーフなど、全部で20種類ほどの図案の中から選んだ図案を版木に写し、彫刻刀を使って彫っていきます。
絵の具を混ぜ合わせて好みの色を作ったら、版木の上にハガキを置いて、力強くバレンで摺り、すばやくはがせば完成。模様を自由にレイアウトして楽しめます。

職人さん直々に教えてもらいながら、木版画ならではの鮮やかな発色とやさしい風合いを醸し出す愛らしい暑中見舞いの完成です。
現代のライフスタイルに合わせて、梅一粒から漬けられる梅体験を提案する専門店「蝶矢」。

梅コンシェルジュのサポートのもと、梅シロップや梅酒を一杯分から手作りできます。おいしい梅シロップや梅酒を作るいちばんの秘けつは、梅の品質なのだそう。こちらは専門店だけあり、ふだん手に入りにくい完熟南高梅や稀少な品種の梅などを使うことができます。
体験に用いるのはボトルと梅、砂糖などがセットになった「蝶矢梅キット」。5種類の梅、5種類の砂糖、4種類の酒の組み合わせの数は100通り。それぞれ素材を選び、自分好みの味わいを作れます。こだわりの梅は収穫後すぐに急速冷凍にかけられたフレッシュなものを使用。梅や砂糖など材料のみを買うことも可能です。
一年中いつでも手軽にできる梅しごと、はじめてみませんか。


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