沖縄本島よりも台湾に近い与那国島は、島の周囲の大半が断崖絶壁の、いうなれば“絶海の孤島”。昼間、海底遺跡ではないかともいわれている景観ポイントに潜ればカラフルな魚の群れに出会え、夜になると南の空には幻想的な南十字星が輝きます。馬の背に揺られるビーチライドや、昔ながらの酒蔵の風景も楽しみ。そんな与那国島でしか体験できないアクティビティをご紹介します。
ヨナグニ馬とは日本に8種類だけ残る在来馬の一種。小柄でおとなしい性格が特徴で、50年ほど前まで島では農耕馬として活躍していました。1969年、町の天然記念物に指定され、現在は約130頭が島内で飼育されています。飼育といっても、ほとんどが野生で自然繁殖。

島に点在する牧草地帯へ行けば草を食む姿を見ることができ、時にはのんびり歩く馬たちが道路をふさぎ驚かされることもありますが、ここはヨナグニ馬優先。人が近づいてもものともしない自由な姿に、癒されるに違いありません。
ヨナグニ馬の乗馬体験ができるのが島の中心、祖納(そない)集落にある「風馬(ふうま)」。ここでは自然放牧でケガをしたり病気になった馬を保護するとともに、そこから生まれた仔馬を育て調教しています。
メニューは、場内で約15分の乗馬体験を楽しむものから、引き馬で集落内や約10分離れたナンタ浜まで散歩する1時間〜1時間半のコースなど。オススメはビーチライドが楽しめる「引き馬ナンタ浜コース」。

集落内のアスファルト道路を歩き、横断歩道を横切るときはちょっとドキドキしますが、ビーチに着くと乗り心地が格段にアップ。馬の背に揺られ、心地よい風に吹かれるひとときは、極上の癒しタイムといえるでしょう。
与那国島周辺の海は、世界屈指の透明度を誇るダイバー憧れの地。特に冬から春は島周辺に現れるハンマーヘッドシャーク目当てに、世界中からダイバーが集まってきます。

本格的なダイビングからまったくの初心者まで、レベルに合わせてその日、最も条件のいいスポットへ連れて行ってくれるのが「サーウェスヨナグニ」。
ウェットスーツ、マスクなどの機材もすべてそろっているので、手ぶらで楽しめるのも魅力です。
ダイビングスポットのひとつが島の南の沖合100mにある「海底景観ポイント」。1985年、地元のダイバーにより発見された周囲数百メートルの岩です。
これが果たして人の手によって作られた遺跡なのか、自然にできたものなのか、専門家の間でも意見が分かれているのだそう。未だ多くの謎に包まれた神秘性が話題を呼び、世界からの関心が集まっている場所です。

海に潜るのが苦手という人は、シュノーケルや、半潜水型の観光船に乗って濡れずに見学もできます。
沖縄のお酒といえば泡盛。おもにタイ米を原料に、沖縄にしか自生しない黒麹で仕込んで造る泡盛は、15世紀にタイから伝わった日本最古の蒸留酒。ここ与那国島には3社の泡盛酒造メーカーがありますが、醸造所を公開しているのは天然の岩が隆起した展望スポット「ティンダバナ」へ行く途中にある「崎元酒造所」だけです。

「崎元酒造所」は1927年創業の島最古の酒造所。沖縄全体でも数少なくなった200年前とほぼ同じ製法で泡盛を手造りしています。その歴史と醸造法を約15分のビデオで鑑賞したら、醸造所全体を見下せる2階から作業風景を見学。ワインや日本酒と違い、南の島ならではの開放的な醸造所内に、きっと驚くはずです。

泡盛は「クセがあって飲みにくいから苦手」と敬遠する女性が多いのですが、シークヮーサーなどの柑橘類や、マンゴー、パイナップルなどのトロピカルフルーツと相性がよく、カクテルにするとおいしく飲めます。
また、代謝を活発にし冷え性改善や美肌効果も期待できるのだとか。醸造所内の売店では一般に出回らない希少なボトルもあり、お酒好きな人へのおみやげにぴったりのものが見つかりますよ。
「サザンクロス」の名で知られている南十字星。明るい4個の星が天の川の中で光り輝く様子が幻想的で、南半球では最も美しい星座と呼ばれています。
北半球の日本ではなかなか見ることができませんが、1月〜6月初旬の与那国島では観測が可能。

南の空の水平線に近い位置に見えるため、南側の視界が開けた「比川浜(ひがわはま)」、日本最西端の碑が立つ「西崎(いりざき)」あたりがベストスポットです。

その他の場所でも、天気がいい日の夜は島中のほとんどの場所で空から降り注ぐようなの星空を望むことができますよ。

与那国島のアクティビティ体験の拠点に便利なホテルが「アイランドホテル与那国」です。
与那国空港から車で3分、島の主要道路が交わる中心部に位置するのでどこへ行くにも便利なロケーション。
那覇空港、石垣空港からの飛行機の発着に合わせ、無料の送迎もしてくれます。
客室はすべてバス・トイレ付きの広々とした洋室。ロビーには島のおすすめスポットを紹介したパンフレット類とともに、レンタルの電動自転車も用意されています。

また、ホテル内のレストラン「七彩」(Seven Colors:セブン・カラーズ)では、地元の食材を使った沖縄料理を中心に、和食からステーキなどの洋食まで幅広いメニューを提供。お土産や手作り雑貨を販売するショップも併設しています。
いかがでしたか。独自の自然と文化が残る与那国島のアクティビティは、好奇心を刺激するものばかり。せっかくなら冬のこの時期にしかできない体験を求め、出かけてみませんか。