京町家に混ざってレトロビルが並び、アカデミックな香りが漂う三条通は、通り毎日のように通う常連客に交じってカフェタイムを楽しんでみたり、京都の歴史を感じられる社寺に立ち寄ってお願い事をしてみたり。三条河原町界隈で、旅の一日を過ごしませんか。
京都市中心部を東西に走る三条通には、1902(明治35)年建設の中京郵便局や、1906(明治39)年建設の京都文化博物館 別館など、レンガ造りの風格のある建物が並び、町家に加えて洋風建築を街なかで目にすることができるのもこの界隈ならではです。

三条河原町の南西エリアは、由緒ある社寺や古くから続く喫茶店や甘味処、紙製品のお店があるなど、京都の人の日常も垣間見える場所。今なお感じられる京都のカルチャーに思いをはせながら、コーヒーを楽しんでみませんか?
本堂の形が六角形であることから、六角堂の通称で呼ばれている寺院、頂法寺(ちょうほうじ)。門前を東西に走る道を六角通と呼ぶことからも、古くから京都の人々の身近な存在ということがわかります。創建は、かの聖徳太子。587(用明天皇2)年、聖徳太子が池で身を清めるときに木に掛けた念持仏が「この地にとどまって人々を救いたい」と太子に告げたことで、御堂を建てたといわれています。

境内には多くの鳩が集まりますが、その鳩をモチーフにしたかわいい「鳩みくじ」や「ハト祈願」もあるので、手にとってみてはいかがですか。
堺町三条を下がったところにあるのが「イノダコーヒ」の本店。1940(昭和15)年創業、京都市内にいくつも店を構える人気店です。
町家風の外観からは想像できない洋風のサロンのようなホールと、旧館のレトロ調な空間が魅力的。店内を行き来する、蝶ネクタイを付けたスタッフの凛々しくスマートな立ち居振る舞いも雰囲気作りに一役買っています。午前7時から開いているので、その日の旅のプランを立てながら朝のコーヒーを楽しんでみては。
鳥獣人物戯画のうさぎの絵をアレンジしたのれんが目印の「嵩山堂(すうさんどう)はし本」。便せんやはがき、ぽち袋などを扱うお店らしく、うさぎは筆を持っていたり、本を読んでいたりと紙を連想させる、オリジナルのユニークな紙モノが並びます。

お店には、はがきや手紙を書けるスペースがあるので、旅の便りをしたためるのもおすすめです。京都からの手紙は、受け取った人もきっと喜んでくれるはず。京都の人気店とコラボ制作をしたご朱印帖や帆布カバンセットはおみやげにぴったりです。
1927(昭和2)年の創業当時から京都人のおやつとして親しまれている、甘味処「梅園」の四角い形をしたみたらし団子。三条寺町の角で存在感を放つ三条寺町店では、2階にも席があり広々としています。

人気のプレート「花点心」は、みたらし団子と双璧の人気を誇るの自家製のあんこ。を同時に楽しめます。「あんの花束」は、もっちりとしたどら焼きの皮でカラメルアーモンドを練りこんだあんをくるんだ一品。抹茶と黒糖のわらび餅など6つの味を楽しめます。
SACRAビルは、三条富小路の西北角に建つ、重厚な石造りの洋館。大正時代に建てられ、国の登録有形文化財にも登録されています。内部の階段や廊下は木造で、レトロな雰囲気が伝わってきます。
 
その3階にある「idola(イドラ)」は、ビーズやボタンを扱うショップ。店内にはフランスを中心に、世界中から集められた“小さくて、かわいいもの”がいっぱい。特にヨーロッパ製のものは色合いが独特で、デザイン性の高いものが多く、見ているだけでイマジネーションが刺激され、どんな風に使おうかと考えるのもわくわくします。
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