オーナーが焼き上げる英国スイーツが美味しい「Garage Bluebell(ガレージ ブルーベル)」。古民家風の縁側に英国アンティークの家具がしっくりと馴染む静かなティールームです。小鳥のさえずりを聞きながら、ゆったりとした時が過ごせます。
大勢の観光客で賑わう小町通りに近いながらも一本奥に入った住宅街にあるせいか、静かで脇を通る電車の音が心地よく響いてくるエリアです。以前、同じ場所で築70年の日本家屋でティールームをしており、一昨年に建物を新築して再オープンしました。
鎌倉の町並みにとけこむ木材をふんだんに使った風情のある一軒家で昔からのお馴染みさんからの希望もあって雰囲気は以前のまま。店名にあるブルーベルは青い小さな花をいくつもつけ英国では春を呼ぶ縁起のいい花と親しまれています。

オーナーである駒澤さんのパートナーが以前イギリスに住んでいたことから家具やメニューにそのエッセンスをふんだんに取り入れています。イギリスも日本と同様にお茶の時間を大切にする習慣が根付いていて「共通の文化を大切にしたい」と以前もあった南向きの日当たりのいい縁側を再現しました。懐かしい感じのするホッと和む空間に、自宅のリビングの延長線上にいるようなゆったりした気分になりますよ。
お店は日本家屋に英国アンティーク家具をうまく組み合わせた和洋折衷のつくり。庭を望むガラスの引き戸など古民家で見かけることが多いこうした建具は、以前使っていたものを新築の建物にそっくりそのままあてはめて使用しました。入り口近くには擦りガラスの引き戸で仕切った4人用の個室もあります。
一年を通して季節ごとの花が咲く手入れの行き届いた庭には、オーナーの飼い猫2匹に加えて小鳥がたくさん姿を現し、自然豊かな鎌倉の一部が垣間見られます。食事の順番を行儀よく並んで待つスズメ、ヒマワリの種がお目当てなのはシジュウカラとヤマガラ、風もないのに木が揺れているのをよく見ると甘党のメジロが枝先に咲く花の蜜を吸っています。また親子の2匹の猫も愛らしい表情を見せてくれます。こうしたかわいい動物たちの自然な姿が一点の曇りもないほどキレイに磨きぬかれたガラス戸を通してすぐ近くで見られますよ。
英国風のティールームらしく美味しい紅茶がポットでたっぷりと味わえます。有機栽培されたフェアトレードの茶葉を使い、インドのダージリンやアッサム、ミルクを入れるとまろやかになるウヴァ、豊かな木の香りのするキーモンなど6種類ほどあり、カフェインレスのデカフェも用意されています。一般的にティースプーンはカップの手前に横向きに添そられているのをよく見かけますが、イギリスでは縦向きに置くことが多くそれに習った置き方も新鮮です。
紅茶のほかにコーヒーやココア、自家製ジンジャーエールなどもあり種類豊富です。

スイーツはどれもオーナーの手づくり。評判の「クリームティー」はスコーン2個に季節のジャムと自家製のスコーン用クリームが添えられます。ジャムは季節の果物を使った自家製ジャムでミカン、リンゴ、プラム、バターナッツカボチャなど、どれも素材の甘さが十分に引き出されていて季節感も味わえます。温かいスコーンを手でざっくりと半分に割ったら、たっぷりつけていただきましょう。
英国ティータイムを代表するスイーツの「にんじんケーキ」は皮ごとすりおろしたニンジンとレーズンだけで十分に甘く、シナモンがほんのり香ります。そのためクリームチーズは別に添えられ、ケーキの上にあらかじめ塗られている一般的なスタイルではなく好みに合わせてつけられるよう配慮されています。
リピーターさんに大人気なのが「チョコレートケーキ」。チョコレート・バター・卵を使って焼き上げたはしっとりとした舌ざわりで、小麦粉を使っていないためチョコレートのおいしさがしっかりと味わえます。またサクサクほろほろした食感の「ショートブレッド」(150円)や季節限定の「アップルパイ」(600円)などのスイーツにも定評があり、ゆっくりと過ごしたい時におすすめのティールームです。小さいお子さんが一緒の時は毎週金曜日と土曜日の子連れデーをご利用くださいね。