原宿の明治通りを抜けた先の裏通りに佇む、ふろしき専門店「むす美」。500種類以上あるふろしきは、日本の伝統である「包む」文化を大切に、一枚の布で身の回りの品を現代風に楽しみながら包める豊富な柄が揃っています。折り紙作家のコチャエとコラボした風呂敷も人気です。毎日のお弁当を包んだり、バッグとして利用するなど使い勝手はさまざま。日常生活にぜひふろしきを取り入れてみませんか。
JR山手線原宿駅から徒歩9分。東郷神社をぬけた先の明治通りを新宿方面に歩いた裏通りにある「むす美」は、京都のふろしきメーカーが運営するふろしき専門店です。日本初のふろしき専門店として2005年に原宿に誕生してから、ふろしきだから伝えられる日本の伝統文化を東京で発信しています。
入口のドアを開けると目の前に広がるのが、色とりどりのふろしき。壁面のパレットウォールに展示されているふろしきの種類は、柄だけではなくサイズや素材を合わせると約500枚なのだそう。毎日の日常で役立つものや、ラッピング代わりに贈り物を包むふろしきなど豊富な種類を取り揃えており、お店では販売だけでなく目的に合わせた包み方も紹介しています。
婚礼や長寿のお祝いなど、人生の節目の日を祝う贈り物を包むふろしきとして利用したいのが、人生儀礼であるハレの日をデザインした「ハレ包み」。菓子折りやお酒を包むのに最適です。包むと紅と白のコントラストが映えて、華やいだ印象を与えます。迎春や季節の進物にも「包んで贈る」ふろしきとして利用してみてはいかが。
2020年に注目のシリーズ「野老むすび」は、美術家の野老朝雄さんと「むす美」が共同開発したふろしき。サイズは大と小があり、大きなふろしきはストール、小さなふろしきはハンカチ等に利用してもいいですね。

野老朝雄さんの主な作品に東京2020オリンピック・パラリンピックエンブレムがあり、夏に行われるオリンピックの記念品としてもオススメ。粋でモダンな唐草模様のデザインは海外の方へのギフトにも喜ばれます。
ふろしきはアレンジひとつで簡単にバッグに変身します。ふろしきを裏にして三角にたたみ、左右の端をそれぞれひとつ結び、その後表裏をひっくり返して全体がしずくのカタチになったら、最後は残りの端同士を真結びすると「しずく型のバッグ」が完成します。
そしてふろしきバッグは、少しアレンジを加えると同じふろしきを使用しているのにまるで違う目的のバッグに変身します。

作成した「しずく型のバッグ」の先端の真結びを一度ほどいて、大きく一度だけクロス。長めに引っ張った先端で真結びすると、口の締まるハンドル付き「おでかけバッグ」に早変わり。たたんで持ち運べば、買い物の時や旅行先で大活躍します。
バッグ以外にお弁当やワインなど日常生活に気軽に利用したいふろしきもオススメ。「遊びのデザイン」をテーマに活動するデザイン・ユニット「COCHAE(コチャエ)」とのコラボレーションの「福コチャエ」シリーズのふろしきは、コミカルなキャラクターたちの楽しい柄が揃っています。

縁起物として親しまれている招き猫やだるまも、ふろしきで包むとキュートに大変身。包む柄の場所でガラリと印象が変わるので毎日使用したいですね。

ふろしきを結ぶだけではなく、人と人と結びつきも大切にしているふろしき専門店「むす美」のアートディレクター山田さんは、「1000年以上使われてきた日本伝統のふろしきは、いつの時代でもかわらない魅力があります。時代に合わせたデザインや包み方の提案をしたいですね」と話します。

最近では、パリ在住のフランス人デザイナー「アデリーヌ・クラム」さんとむす美のコラボで生まれた「ひめむすび」シリーズが新作で登場。ふろしきバッグは、その日の服に合わせてコーディネートが自由に楽しめるのがいいところ。また、洋服だけでなく浴衣や着物などに合わせるのにぴったり。ぜひ気になる柄を見つけて日常生活で活用してみてくださいね。