安達祐実、完璧を求めた子育て 夫との出会いで「楽になれました」

安達祐実、完璧を求めた子育て 夫との出会いで「楽になれました」

 2009年に公開され、熱狂的なファンを生み出した映画『ゾンビランド』。ゾンビがまん延する社会を、主人公らが独自のルールで生き抜くホラーコメディの続編『ゾンビランド:ダブルタップ』が、10年のときを経て公開される。新キャラクターのマディソンの日本語吹き替えを担当した安達祐実が、初挑戦となった実写映画の吹き替えでの苦労、そして最近大反響を呼んだセルフメイク動画について、さらに、かつては母として「肩に力が入っていた」という彼女が楽になれたきっかけを語ってくれた。

 大ヒット映画『ヴェノム』でも監督を務めたルーベン・フライシャーが、前作に引き続き監督を担当。本作で個性的なキャラクターたちに仲間入りするハイテンションギャル、マディソンの声を演じた安達は、実写映画の吹き替えは初めてだそうで、芸歴36年目の彼女でも難しかったという。

 「話すタイミングが分からなかったり、自分ではかなり大きい声を出しているつもりでも足りなかったりと、声だけで表現する難しさを知って、声優さんは本当にすごいんだなと実感しました」。

 グロテスクなホラー映画はあまり得意ではないという安達だが、「この映画はメチャクチャ面白かったです! ゾンビの映画だけど笑えるところがたくさんあって。それぞれキャラが立っている登場人物たちが、一つの目標に向かって団結する絆には心が温かくなるし、見ると気分がスッキリします」と絶賛。マディソンについては、「ちょっとおバカなところがあるけど、素直でかわいいギャル。異質な彼女が加わったバランスを楽しんでいただきたいです」と語った。

 ゾンビの特殊メイクは経験済みという安達。「ゾンビは怖いけど、演じるのは楽しいですよね。ゾンビの動きも結構うまくできると思うんです」と笑みをこぼす。

 メイクと言えば最近、安達が出演したセルフメイク動画が“かわいすぎる”と大反響を呼んでいるが、「(美容雑誌の)『VOCE』でモデルをさせていただく機会が増え、その一環でメイク動画を勧められて、軽い気持ちで引き受けたんです」と当時を振り返る。「たくさんの反響があってびっくりしました。メイクにそれほどこだわりがなく、みなさんに見せるほどのものでもないと思っていたから。もうちょっとちゃんとやれば良かった(笑)。兄弟からは『すごいバズってるじゃん』とからかわれました」と照れ笑い。

 38歳とは思えないかわいらしさと、自然体の美しさを持つ安達は、女性たちの憧れの存在だ。2人の子を持つ母でもある彼女は、「子育ても完璧である必要はないと思っています。昔は完璧主義で何でもちゃんとやらなきゃと思っていたけど、『無理だな』と思って諦めたら、すごく楽になりました。20代後半はシングルマザーだったので、ちょっと肩に力が入っていたのかも」と振り返る。考え方が変わったのは、現在の夫と出会ったことが大きいという。

 「完璧にできなくても許される環境を作ってくれたから。夫もここまで緩くなるとは思ってなかったと思うけど(笑)。『こうじゃなければ君のことを愛さない』という人ではなく、ありのままを受け入れてくれる人なんです」。

 吹き替えやビューティーモデルなど、さまざまなことに挑戦している安達。何でも器用にこなせるように見えるが、「苦手なことだらけですよ。この仕事をしていなかったら引きこもりになっていたかも」と苦笑する。「来年の2月に7年ぶりに舞台をやるんですが、舞台も苦手に思っているので克服しなくちゃ。でも、40代は波乱万丈は避けて、楽しく自由にやりたいです(笑)」と、軽やかに語った。(取材・文:清水久美子 撮影:松林満美)

 映画『ゾンビランド:ダブルタップ』は11月22日より全国公開。


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