女優の富司純子とシム・ウンギョンがダブル主演を務め、写真界の巨匠・上田義彦が初監督する映画『椿の庭』の追加キャストとして、女優の鈴木京香らの出演が発表された。

 本作は、椿が咲き誇る1軒の家に住む絹子(富司)と彼女の娘の忘れ形見である渚(シム)、そしてそこを訪れる人々の1年間を描いた物語。富司が映画で主役を務めるのは16年ぶりとなる。

 鈴木が演じるのは、絹子の娘で、渚にとっては叔母の陶子役。

 鈴木は「これまで何度もご一緒させていただきました上田さんの、美しい絵、涼やかな映像が映画になるという事で、完成をとても楽しみにしていました。そして、家族と家を案じる心優しい女性の役で出演する事が出来たことをとても嬉しく思っています」とコメント。また、共演した母親役の富司については「私にとって、海を眺める日本家屋で富司さんと母と娘として接した時間は、何にも代えがたい貴重で幸せなことでした。美しい佇まい、優しい声、丁寧な所作…日本女性として、女優として、憧れの方です」としている。

 このほか、招かれざる訪問者・黄(ファン)役をチャン・チェン、黄とともに絹子の家を訪れる戸倉役を田辺誠一、絹子の亡き夫の旧友・幸三役を清水紘治が、それぞれ演じることも決まった。

 一方、ダブル主演の2人からのコメントも到着。富司は「私の演じた絹子は夫との幸福な日々を過ごした幸せな女性で、純粋な可愛い人でした。その彼女をイメージし、上田監督の希望で衣装には私の着物を使いたいとのことで、撮影前に何十枚もの着物と帯を合わせ、その中から選んで頂きました」と明かす。

 シムは「脚本を読ませて頂いた時は、水彩画のようなイメージが浮かび、心が落ち着くのを感じました。とても淡白ながらも余白の中に深いイメージがたっぷり入っていると思いました。私の演じた渚は優しい人で、でもどこかでずっと自分探しをしているようでした。撮影しながら彼女が成長していくことを感じ、一緒に喜んだり悲しんだりしていました」と語っている。

 映画『椿の庭』は7月順次公開。