新型コロナウイルスの感染拡大を受け、公開延期されていた映画『鵞鳥湖(がちょうこ)の夜』の新たな公開日が9月25日に決定。併せて、主演のフー・ゴーとグイ・ルンメイから日本の観客に向けメッセージ動画が到着した。

 本作は、映画『薄氷の殺人』(2014)でベルリン国際映画祭金熊賞、銀熊賞(男優賞)をダブル受賞した中国の気鋭監督ディアオ・イーナンの5年ぶり新作となる革新的ノワール・サスペンス。警察官殺しを犯した裏社会の男と湖畔の娼婦がめぐり合い、危険な逃避行を繰り広げていく様を描き出す。第72回カンヌ国際映画祭で、ポン・ジュノ監督作品『パラサイト 半地下の家族』と並び、アジア発の衝撃をカンヌにもたらして絶賛を博した。

 『薄氷の殺人』に続きトン・ジンソンが撮影監督を、『花様年華』『2046』のウォン・チーミンが照明監督を務め、主人公チョウを歴史大作『1911』でジャッキー・チェンと共演したフー・ゴー、水浴嬢のアイアイを『薄氷の殺人』で主演を務めたグイ・ルンメイが演じる。

 刑務所を出所して古巣のバイク窃盗団に舞い戻った裏社会の男チョウ(フー・ゴー)は、対立する猫目・猫耳兄弟たちとの揉め事に巻き込まれ、逃走中に誤って警官を射殺してしまう。たちまち全国に指名手配され、警察の包囲網に追いつめられたチョウは、自らに懸けられた報奨金30万元を妻のシュージュンと幼い息子に残そうと画策する。

 そんなチョウの前に現れたのは、妻の代理としてやってきたアイアイ(グイ・ルンメイ)という見知らぬ女。リゾート地の鵞鳥湖で水浴嬢、すなわち水辺の娼婦として生きているアイアイと行動を共にするチョウだったが、警察の捜索を指揮するリウ隊長、報奨金の強奪を狙う窃盗団に行く手を阻まれ、後戻りのできない袋小路に迷い込んでいくのだった。

 今回到着した動画の中でアイアイ役のグイ・ルンメイは「今はコロナウイルスの影響で、皆さんも大変な思いをされていると思います。日本の皆さんが平穏に、そして健康に過ごされるよう願っています。劇場に出向く際には、マスクを着用し、私の新作映画を存分に楽しんでもらえればと思います。そして、何か新たな発見があったのなら、私も嬉しく思います。皆さんに楽しんで頂ければ幸いです」と気遣いあふれるコメント。

 一方、チョウ役のフー・ゴーからは「映画『鵞鳥湖の夜』がまもなく日本公開となります。是非『鵞鳥湖の夜』を観に来てください。ありがとうございます」とのメッセージを寄せられている。

 映画『鵞鳥湖の夜』は9月25日より全国順次公開。