日本の温泉もいいけれど、温泉大国なのは台湾だって同じ。

 地元の人に交じって足湯でまったり、少し足を延ばして秘境の温泉でのんびりしてみたり。

 台湾の豊かな温泉を巡ってみた。


<1>谷關温泉(グーグァンウェンチュエン)


關の街は中心を流れる谷川、「大甲渓」(ダージャシー)とともにある。

 台中から、バスで東の山間へ。雄大な山々、そして深い谷のある小さな温泉街はどこか懐かしい雰囲気。

 切り立った迫力のある岩壁と清流、そして、シンボルでもある「谷關吊橋」「捎來(サオライ)吊橋」は必見。

 素朴な足湯や、できたばかりの温泉リゾートを目指し、台湾中から温泉好きが集まる場所なのだ。


 谷關はその名の通り、谷と共存する温泉街。

 坂道が多く、少し歩くだけでも景色がガラリと変わる風情のある街並みだ。


街角では、茶葉と共に煮る卵「茶葉蛋」(チャイェダン)なども売られている。

 温泉街には足湯やドクターフィッシュを楽しめる場所も。

「温泉文化館」もあり、谷關の温泉の歴史や湯質を学べる。


足湯は源泉が48℃前後で、かけ流しで使われている。

 名物はチョウザメ料理。

 キレイな水でしか育たない魚で、臭みはほとんどない。


骨がほぼ軟骨なのでコリコリ食べられる。

 また、アイスキャンディーも大人気。

 谷關に水力発電所がつくられた際、コンクリート冷却用の製氷機が搬入され、完成後にはアイスキャンディが作られるようになった。


五葉松や梅、紹興酒など台湾ならではの味が揃っている。

 台風も多いこの地を見守る「谷關古霊寺」は、日本人が建てたものだという。

 6柱の神様が祀られており、色鮮やかな装飾に異国情緒を感じられる。


「谷關古霊寺」

<2>陽明山温泉(ヤンミンシャンウェンチュエン)

 台北から北上したエリア、陽明山は国立公園。

 ご紹介する温泉と足湯は、すべて無料で、水着がなくても入ることができる。最寄りの劍潭(ジィェンタン)駅を起点にバスで湯巡りも!

◆冷水坑公共浴室


壁には陽明山の絶景写真が。

 週末には駐車場に列ができるほどの人気観光地。広く開けて見晴らしがよく、足湯も人気。

 美肌の湯と呼ばれるなめらかなお湯は40度ほどで、ゆっくり浸かるのに適した温度。


 冷水坑エリアは高地にあり、湖と峰々からなる。足湯ではそんな景色を眺めながら、会話に花を咲かせたい。

 お湯は鉄っぽい色合い。温度は低めだが成分の濃い、力強いお湯が惜しげもなく湯船を満たす。

 短時間でもグングン温まる。

冷水坑公共浴室
(ランシュイコンゴンゴンユーシー)

所在地 台北市士林區菁山路101巷175號
電話番号 02-2861-0036
営業時間 6:00〜9:00、10:30〜13:00、14:30〜17:00、18:30〜21:00
定休日 月曜
料金 無料
交通 台北市内から車で約45分

※営業時間と定休日は2020年2月以降、変更されたものを掲載。

◆前山公園公共浴室


 前山公園は森林浴をしながらハイキングができる美しい公園。

 大きなハス池もあり、その池に沿って別棟の男湯、女湯がある。早朝から開いており、地元民で一日中大賑わいだ。


ハス池にせり出した入浴棟。

 湯上がりに池のほとりでひと休みするのも心地いい。

 乳白色のお湯は台湾で「白磺(バイファン)」と呼ばれる硫酸塩泉で、とろっとやわらかい。


こちらは男湯。

 ハイキングする場所としても人気の前山公園。

 森林あり、せせらぎあり、歩くだけでも癒される。周囲には屋台も充実している。


公園内の清流のすぐ近くにも温泉が湧き出て流れている。岩が温泉の強い成分で変色しているのがわかる。

前山公園公共浴室
(チィェンシャンゴンユェンゴンゴンユーシー)

所在地 台北市北投區帽紗路108-1號(女湯)
営業時間 5:30〜7:30、9:00〜11:00、13:00〜15:00、16:30〜19:00、月曜5:00〜7:30、9:00〜12:00(ともに男湯は4:30〜)
定休日 祝日、旧暦の年末年始(2020年は1/24〜27)
料金 無料
交通 台北市内から車で約35分

◆硫磺谷地熱泡腳池


清潔な足湯。足元から力強く温まる。

「硫磺谷景觀區」にある足湯。硫黄成分の多いお湯を足からじんわりチャージしよう。

 天気のいい日は駐車場にアイス屋さんが。


こちらは「鳳梨(パイナップル)」味。 30元。

 遊歩道からは、むきだしになった山肌から白煙が立ち昇る迫力の景観を間近に眺めることができる。


あちこちで源泉の湯気が上がり、風景からもエネルギーを感じる。

硫磺谷地熱泡腳池
(リィゥフゥァングーディウェァバオジャオチー)

所在地 台北市北投區泉源路77號對面陽明山國家公園硫磺谷遊憩區内
電話番号 0958-515-038、0979-185-878
営業時間 8:00〜18:00
定休日 月曜
料金 無料
交通 台北市内から車で約30分

<3>北投温泉(ベイトウウェンチュエン)

 台北市内からのアクセスがよく、日本人観光客にもおなじみの温泉地。

 温泉街だけでなく市場や屋台グルメなども楽しめるので、旅の1日をここで過ごしても。

◆北投親水公園露天温泉


源泉のひとつ「地熱谷」。エメラルドグリーンのお湯は100℃に達する場所もあり、もうもうと湯気が立ち昇る。

 早朝5時30分のオープンから地元民で賑わう公共温泉。

 露天の岩風呂は温度別になっていて、混浴・水着着用(販売あり)という台湾らしい温泉。


北投親水公園露天温泉の全景。左のブースで水着に着替える。

 駅前には足湯も。温泉リゾートを時間借りするのもおすすめ。


家族風呂を借りられる小さな浴室もあちこちに。

北投親水公園露天温泉
(ベイトウチンスイゴンユェンルーティェンウェンチュェン)

所在地 台北市北投區中山路6號
電話番号 02-2896-6939
営業時間 5:30〜7:30、8:00〜10:00、10:30〜13:00、13:30〜16:00、16:30〜19:00、19:30〜21:50
定休日 無休
料金 40元
交通 MRT新北投駅から徒歩約10分

Photographs : Asami Enomoto, Takashi Shimizu(Beitou)
Coordination : TOP TAIWAN(Yangminshan & Beitou)