【J2岡山】チームを活性化「変貌する」選手たち

 ファジアーノ岡山の取材を始めて9年目になるが、毎年ちがう面白さを見せてもらっている。振り返ってみると驚くほど、面白さと成績は無関係だ。なぜなら、選手やチームスタッフ、クラブスタッフが織りなす物語を見せてもらっているからだ。そういう意味で、今年の岡山は非常に面白い。

 リーグ戦前半が終わる間際の6月末、長沢徹監督がこう話していた。

 「残り試合をにらんで、という戦略的、思考的なやり方よりも、ペダルをこぎ続けて、あと一歩、あと一歩ってやって行くほうが、今年のチームはいいのかな。若いし、勢いも継続して持っているし、J2の順位も今はごっちゃの状況だから」

 長沢監督が言う通り、今年の岡山は若い選手が多い。ルーキーを含む若手選手が出場の機会をつかみ、スタメンの平均年齢も昨年から2歳近く若返っている。彼らの変貌を見守ることが、今年の面白さのひとつになっている。

 今年、岡山に加入したGK一森純選手は26歳。岡山には昨年まで5年間、守護神として君臨した中林洋次選手がいた。絶対的存在だった選手が抜けたチームに来て、そのポジションで認められることは難しい。しかし一森選手は技術だけでなく、ずばぬけて熱意のある選手。

 「うまくなろう」という熱意はいつの間にか周囲を引き込み、ひたむきな彼の姿勢が浮かび上がる頃、チームの守備も安定してきた。すでに信頼を勝ち取っているが、チーム内の競争はこれから先も続く。それも力にしている。

 「変貌」するのが若手選手とは限らない。7年ぶりに岡山に戻ったDF喜山康平選手や、「まだまだ自分はやれるということをこの岡山で見せつけたい」とやって来たMF大竹洋平選手も、岡山での再スタートに苦労しながらも、きっかけをつかんだように見える。

 また、先週引き分けに終わった東京V戦で、「最後に決めていれば文句なかったので、練習しかない」と話したFW赤嶺真吾選手でさえ、その例に漏れない。前へ進もうとする選手は、年齢に関係なく自然に変貌する。こういった選手の存在が、今年の岡山を一段と面白くしている。(サッカーライター・尾原千明) 

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