【鯉戦士の高校野球】1球の大事さを知った佐藤投手

【鯉戦士の高校野球】1球の大事さを知った佐藤投手

 第99回全国高校野球選手権大会が8日に甲子園で開幕する。このコーナーではカープ戦士が過ごした高校時代の思い出をお届けする。今回は栃木・文星芸大付で高2、高3の夏に甲子園に出場した佐藤祥万投手(27)が当時を振り返るとともに、今後の活躍を誓った。



 高2の夏、あこがれの甲子園に初めて足を踏み入れた。当時の記憶は鮮明だ。佐藤は「スタンドが大きくてびっくりしました。甲子園で試合をすることが目標だったので感動しました」と懐かしそうに語った。

 マウンドでは背番号10を背負い「投げることに必死でした」と無我夢中で腕を振った。ダース(元日本ハム)、上田(現ヤクルト)を擁した関西との初戦は劇的なサヨナラ勝ちで突破。2回戦の今治西に敗れて涙に暮れたが、翌年の高3夏はエースとして聖地に舞い戻った。

 公立高校の佐賀北が“がばい旋風”を巻き起こす中、文星芸大付は順調に勝ち進んだ。佐藤は1回戦の市船橋戦で9回7安打無失点で完封勝利、2回戦の興南戦も9回9安打2失点と好投を続け、2試合連続完投を記録した。そして18歳の誕生日に迎えた今治西戦。佐藤は前年のリベンジに燃えていたが、熊代(現西武)に本塁打を浴びて敗退。「1球の大事さを知りました。もう少し冷静になれたら結果は違ったかもしれない」。悔しさの中に教訓を得て、聖地を後にした。

 高校野球に終わりを告げたはずが、佐藤には夏の続きがあった。地元・栃木に戻った数日後、全日本高校選抜チーム入りの知らせが届いたのだ。広陵・野村、土生(ともに現広島)、帝京・中村(現ソフトバンク)、仙台育英・由規(現ヤクルト)らと米国へ遠征し、現地のアーバンユース・アカデミーと対戦。異国の地で貴重な経験を積んだ。同世代の選手と過ごした日々は佐藤の財産となった。

 同年秋、甲子園で評価を高めた佐藤は横浜から高校生ドラフト4巡目で指名を受けた。その後、トレード移籍した日本ハムを経て、14年秋に広島入団。昨季は3年ぶりの1軍登板を果たし、今季も貴重な左腕として期待がかかる。「左打者は何が何でも抑えたい。チャンスをしっかりつかみたい」。高3の夏から今年で10年。今でも同級生の野村と当時の思い出話に花を咲かせることがあるという。3球団を渡り歩いた苦労人が広島で飛躍の時を迎える。



 佐藤祥万(さとう・しょうま)1989年8月18日生まれ。27歳。栃木県出身。172センチ、78キロ、左投げ左打ち、投手。背番号98。今季推定年棒600万円。07年高校生ドラフト4巡目で横浜入団。13年11月に日本ハムに移籍し、14年秋に広島入団。16年は2試合に登板。今季は7日現在、2試合に登板。

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