【HOME廣瀬アナ】悔し涙を強さに…中村祐が歩む“エース道”

【HOME廣瀬アナ】悔し涙を強さに…中村祐が歩む“エース道”

 今季も強いカープ。テレビ中継で実況をしていても負ける気がしないのは、逆転勝ちの多さが強さを表しているからでしょう。

 実況や取材などを通してこれまでさまざまなスポーツに携わってきました。振り返れば多くの感動的な場面、緊張の一瞬にも触れてきました。現在は主にカープ中継を担当していますが、先月久しぶりに胸が熱くなるシーンと出合いました。4月24日のDeNA戦(横浜)で中村祐太投手が見せた“悔し涙”です。

 先発した中村投手は九回1アウトまで投げ、2失点の好投で2勝目をマーク。ただ、プロ初完投勝利目前で降板した彼は、ベンチであふれる涙をこらえきれず、その姿はとても勝ち投手には見えませんでした。“完投できずに涙する投手”を見た記憶はパッと思い出せませんし、何より自分のプレーに対するプライド、意識の高さに胸が熱くなりました。

 もし実況をしていたらどんな言葉であの姿を描写していたでしょうか。思い出すのは高卒3年目の一昨年、秋のキャンプで彼を取材したときのこと。1軍に呼ばれていた中村投手に意気込みを尋ねた際、「1軍に残れるように頑張る」という類いの言葉ではなく「正直、まだ1軍で登板していないのは遅いと思っている」と話した彼の言葉が強く耳に残っています。あの時から若いのに高い志を持つ選手だなとは思っていました。

 それから半年後の昨年5月3日、中村投手は高卒4年目でプロ初登板。マツダスタジアムのマウンドに立ちました。縁あってその日は弊社が中継。私は実況席でプロ初先発初勝利の瞬間を伝えることができました。

 今季開幕は出遅れたものの、4月中旬に1軍へ昇格すると、安定して勝利を重ね、その中で見せたあの日の悔し涙。もう勝利という結果だけに喜んでいる段階でもない。完封、完投、内容も追い求め、すごいスピードで成長していく中村祐太22歳。その源は高い志。エースを目指し駆け上がっていく姿をこれからも描写し続けます。

 廣瀬 隼也(ひろせ・じゅんや)1982年4月16日生まれ、神奈川県横須賀市出身。プロ野球やメジャーリーグ、海外サッカーを中心にスポーツアナウンサーとして活躍後、2013年広島ホームテレビ入社。現在、プロ野球カープ中継や高校野球の実況をメインで担当。勝利を引き寄せるべく、実況では“一瞬の言葉&声”で勝負する!

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