【広テレ森アナ】「切磋琢磨」瀬戸内が高校サッカーの頂点に挑む

【広テレ森アナ】「切磋琢磨」瀬戸内が高校サッカーの頂点に挑む

 「切磋琢磨(せっさたくま)」という言葉があります。元々、骨は切り、象牙は磋(と)ぎ、玉は琢(う)ち、石は磨くといった、それぞれ緻密で精巧な作業を示す言葉だったとか。転じて今は、学問や徳を修めるために努力を重ね、互いに競い高め合うこととなりました。

 「研鑽(けんさん)」とは違う。鑽は物事を深く究めるという意味。それをさらに研(みが)くのだからこれは一人でやれることで、一人でできることです。切磋琢磨は一人ではできない。必ず相手がいます。

 ここが難しいと私は思う。相手がいて、互いに競い高めるということは、時に負けることがあります。その負けを受け入れ、他のせいにせず、何が足りないか見極め、努力する。こうすることでようやく切磋琢磨の状態になります。

 果たして自分が心血を注いだもので敗れた時、夢叶わなかった時、それを受け止め、もう一度真っ直ぐ立ち上がることができるだろうか。さらに、そんな関係を築くことができるだろうか。良きライバルというような存在。戦う相手。競争する相手。しかし、その根っこには信頼があります。

 簡単なことじゃない。けれど、そんな人たちが身近なところにもいます。

 広島県の高校サッカー。瀬戸内高校が初めて県大会の決勝に進出し、惜しくも敗れた後、瀬戸内の安藤監督は優勝したチームのスタッフたちのために壮行会を開き、全国に送り出しました。そして、その最初の県決勝から11年。実に7度目の挑戦でついに初優勝を飾り、全国大会への切符を手にした瀬戸内高校のために、やはり壮行会が行われました。

 会には県大会で涙をのんだ各チームのスタッフの姿。全国大会に向けて、敗れたチームの思いも預けます。何よりそこにいられるというのは、負けをきちんと受け止めているから。悔しさをのみ込み、前を向く。まさに切磋琢磨の関係が、そこにありました。

 負けて得られるものがあるとよく言われる。ただ、こんな関係の人たちを見ていると思います。勝ち負けだけでは得るものは少なく、勝った後、負けた後、どう立ち居振る舞うかで、得られるものが変わるのではないかと。第97回全国高校サッカー選手権大会。切磋琢磨を続ける広島高校サッカーの代表校、瀬戸内高校が12日、いよいよ準決勝に臨みます。



 森 拓磨(もり・たくま)2002年広島テレビ入社。「進めスポーツ元気丸」などスポーツ番組担当を経て現在は月〜金夕方放送「テレビ派」の担当。趣味はゴルフ、スノーボード、落語、写真、海水魚飼育など多数の器用貧乏。スポーツ歴は中学、高校、大学とバスケットボールに打ち込む。


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