はじめまして。広島ホームテレビアナウンサーの西田隆人です。ぽるぽるコラム初担当です。簡単に自己紹介をすると、私は2018年7月にキャリア採用で広島ホームテレビに入社。それまでは福井県でアナウンサーを4年経験し、その後は国内外で手話パフォーマンスを行う「HANDSIGN」というグループで活動をしていました。この経験を生かし、現在は無料動画配信サービス「ぽるぽるTV」内で、手話を楽しく学べる「しゅわっち!」という番組を担当しています。

 そんな手話が好きな私ですが、先日「あっ!」と思うことがありました。それは4月17日に行われた湯崎英彦広島県知事の定例会見。これまではなかった手話通訳がついていました。皆さんも気づかれましたか。県によると、県内の聴覚障がい者や(一社)広島県ろうあ連盟から「新型コロナウイルスの情報をリアルタイムで入手するために手話通訳をお願いしたい」と要望があり実施したということです。耳の聞こえない皆さんは、普段会話をする時、手話以外に口話という相手の口の動きを見てその内容を読み取りますが、マスクをしている今はそれがなかなかできないということなんですね。

 また、(一社)広島県ろうあ連盟は「情報の入手に遅れが出てしまうことは最悪、命にかかわることもある」と話します。2018年7月の西日本豪雨。雨音や防災無線が聞こえず、避難を開始するのが周りの人より遅れてしまった聴覚障がい者の方もいたそうです。耳が聞こえる人であれば、激しい雨音などで異常事態であることを認識し、テレビや防災無線などから瞬時に最新情報を入手して行動ができますが、それが難しいということです。

 今回の取材を通し、テレビ局に勤める一人として、字幕やテロップなど情報格差が生まれないよう工夫をしていく必要があると改めて感じました。また、聴覚障がい者が住みやすい社会作りに少しでもお役に立てるよう「しゅわっち!」を通して、さまざまな情報を発信していきたいと思いますので、ぜひご覧いただきければうれしいです。



 西田隆人(にしだ・たかひと)1989年3月25日生まれ。北海道出身。18年7月に広島ホームテレビにキャリア入社。現在は報道&スポーツ取材を中心に活動。入社前に経験した手話パフォーマンスグループでの活動を生かし、手話を楽しく学べる配信番組「しゅわっち!」のMCも担当。しゃべりと手話力をアップさせるために奮闘中。