「安仁屋宗八傳・沖縄の星20」豊田に浴びた“お返しの洗礼”(後編)

 【安仁屋宗八傳20】(後編)

 だが六回だ。また豊田だ。今度は中堅右へ放り込む。動揺して連続四球。長谷川良平コーチがマウンドに足を運んだ。

 プロの洗礼を浴びての黒星デビュー。5回0/3を打者24人、球数102、被安打5、奪三振7、四球4、失点5、自責4の成績である。

 白石勝巳監督は評価した。「まあまあの投球だ。場数を踏めばもっとよくなる。これからもどんどん使う」

 安仁屋も全く悪びれなかった。「別に上がりませんでした。豊田さんにやられたけど、まあ実力でしょう」

 白石監督、長谷川コーチにすれば入団時から「英才教育」を施してきた。手薄な投手陣補強のためにも、機会を与えて、育てる方針は不変である。

 実際、白石は6月2日、4日・巨人戦、6日・国鉄戦、10日・大洋戦ダブルヘッダー、13日・巨人戦と中継ぎで起用し続けた。

 「行け」と言われれば、「ハイッ」とマウンドに上がる姿が頼もしいし、周囲には「はぶてる(ふてくされる)こともない」と話している。

 この6試合の登板を経て、広島首脳陣は6月14日の巨人戦先発に起用する。チャンスをものにしてプロ初完投初勝利。「巨人キラー」と呼ばれる足場を築いた。

 この年の成績は3勝8敗。翌年から大きく羽ばたいていく。

 ちなみにデビュー戦で投げ合った金田はこの試合で投手として日本新の通算36本塁打を放っている。=敬称略=

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