「安仁屋宗八傳・沖縄の星25」ルーツとモメて…阪神移籍(後編)

 【安仁屋宗八傳25】(後編)

 ルーツに3年連続最下位のチーム再建を託した。日本球界初のメジャー出身監督だ。安仁屋にすれば「こんな展開あるか」だ。

 10月21日に監督就任正式発表。早くから安仁屋の放出を決めていたようだ。

 ここ数年は不調だった。そんな中、大きな出来事があった。72年5月15日に沖縄の悲願「本土復帰」が実現したのである。

 16日のデイリースポーツに安仁屋の談話が掲載された。

 「これで名実ともに日本人になったのだからうれしいことは確かだ」とし、さらに「基地の問題も残っているし、完全な平和はまだ遠いような気がする。(中略)一日も早く本土並みの平和な沖縄がやってくることを願いたい」

 現在の沖縄が重なる。

 それにしても、ルーツと広島には腹が立つ。「憎い。なぜ、オレをトレードする」

 安仁屋はプロ入り10年目にして初めてオフに運動靴を履き、ジャージーを着た。「オフは遊ぶ」と決めていたが、気分を一新してやるしかない。

 高校時代のように20数キロのランニングはさすがに無理だが、走った。ジムにも通った。

 「見返してやる」

 ルーツがチームの帽子の色を赤に変えているころ、安仁屋は報復の赤い炎を燃やしていた。男の意地。

 「いらっしゃ〜い」。阪神で待っていたのは吉田義男新監督とコーチ2年目の小山正明である。=敬称略=

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