「安仁屋宗八傳・沖縄の星26」阪神で返り咲く(後編)

 【安仁屋宗八傳26】(後編)

 それもそのはず、もらった給料をほとんど1人で使っていた。

 「給料が銀行振り込みになる直前だったでしょうか。1円もは大げさですが、本人はもらったお金は全部使っていいと思っていたようでして…。楽しかったんでしょうね」

 美和子夫人は2人の子どもを連れて実家へ帰っていた。

 古巣・広島はコーチから監督に昇格した古葉竹識が「赤ヘル旋風」を巻き起こし、球団創設26年目の初優勝に突き進んでいた。

 「あれは辛かったなあ」。9月30日、甲子園での広島25回戦。八回表に三村敏之に決勝の10号ソロを左翼ラッキーゾーンに運ばれた。

 広島がVをグッと手元に引き寄せた白星。心ないファンからヤジが飛んだ。

 「八百長をやっているのか!」

 「打たせまいと必死にやっていたのに…」

 広島がVを決めた10月15日の巨人戦。後楽園は超満員だった。広島の街も歓喜の嵐で、沸きに沸いた。

 一方、甲子園のヤクルト戦は観衆500人。安仁屋は甲子園のトラクターの運転席で出番を待っていた。

 このシーズン、66試合に登板。12勝5敗7S。防御率1・91で「最優秀投手」に輝き、前年に新設された「カムバック賞」2人目の受賞者となった。

 オフの誓い。「見返す」。安仁屋が新天地・阪神タイガースで実現してみせた。=敬称略=

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