「伝説のスカウト・木庭教6」野球オタク(前編)

「伝説のスカウト・木庭教6」野球オタク(前編)

 【伝説のスカウト・木庭教6】(前編)

 「木庭さんは、今で言う“野球オタク”じゃった。それが僕の第一印象です」

 カープに入団間もなかった木庭教について、当時2軍監督を務めていた野崎泰一の記憶に最も残っているのは、8ミリフィルムだった。

 なにやら出張で高校の試合を観に行っては、8ミリで選手を撮影しているらしい。この頃(1957年)ともなれば、8ミリフィルムは高級品ではあれ趣味として家庭に浸透し始めていた。だが家庭旅行などで回すものであり、野球の、それも選手の撮影に利用するなど、他に考える者はそういなかったはずだ。

 事実、プロのスカウトにはいなかった。フィルムも3分単位で交換し、現像に出す手間もかかる。それを木庭は“武器”としていたわけだ。

 「なら、一度見せてみい」。ある日、フロントの命を受け、関係者を集めて即席の映写会となった。重たい映写機にフィルムをかけ、スクリーンに映し始める。

 すると、野崎があきれたように当時を振り返った。

 「映っているのが池永ばかりなんですよ」。池永正明は下関商業のエースとして名をはせ、のちに西鉄に入団する右腕。この8ミリは高校3年生のものだ。野崎は続ける。


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