「伝説のスカウト・木庭教16」金城側との交渉(前編)

「伝説のスカウト・木庭教16」金城側との交渉(前編)

 【伝説のスカウト・木庭教16】(前編)

 1970年の秋。カープは金城基泰を5位で指名した。ドラフト会議の翌日、木庭教は東京から金城の実家がある大阪を訪れた。この日が初めて金城に会う日だった。法大への進学を決めているという。指名の意志を伝えていなかった木庭としては、進学話も当然のことだった。

 木庭は幾度も食事に誘い、金城を口説いた。

 カープの当時の投手事情。2軍の育成に対する自信。

 「給料は安くても、カープの2軍の寮の食事は12球団一(笑)」

 木庭の常とう句のひとつだったが、それはのちにカープを離れ、大洋やオリックスなど他球団に籍を移してからも、振り返るたび口にしていたことだ。

 そして口説き文句の決めセリフはこうだ。

 「手堅く堅実な道を歩きたいと考えるなら、サラリーマンになった方がええ。しかし野球で身を立てたいと考えるなら、遠回りせずプロに来い」

 そんな言葉に、金城も徐々に心が傾いていく。ところが別れて広島に戻っても、金城から連絡がない。会っているときはプロへの気持ちが昂(こう)じても、法大関係者からの誘いには、断れない。そんな迷いがあるようだ。木庭の耳にそんな情報が入ってきた。暮れも押し詰まった12月の下旬。たまらず木庭は金城宅に赴き、法大関係者同席のもと、決断を迫った。


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